トヨタの大人気コンパクトSUV「ヤリスクロス」は2024年1月17日に新たにマイナーチェンジを遂げて発売されました。
使い勝手の良さと走行性能、快適性を兼ね備えたヤリスクロスですが、一部改良でさらにパワーアップしています。
今回は、新型ヤリスクロスのマイナーチェンジの発売日や価格一覧表、内容など最新情報をお届けします。
目次
新型ヤリスクロスのマイナーチェンジの発売日と価格一覧
トヨタ新型ヤリスクロスのマイナーチェンジ発売日と価格をまとめました。
発売日
マイナーチェンジしたヤリスクロスの発売日は、2024年1月17日となります。
見積もり作成も可能となっており、すでにかなりの注文が入っている状況のため、急ぎの人は早めにディーラーに問い合わせておきましょう。
グレード別の価格は以下に一覧化し、主要装備一覧はPDFで確認できますのでチェックしてみて下さい。
価格
車両価格は、機能の拡張や原材料の高騰により11万~22万円の値上げが実施されます。
ハイブリッド車・ガソリン車の価格一覧は以下のとおりです。
ハイブリッド車の価格
グレード | 駆動 | 価格 |
HYBRID X | 2WD | 2,295,000円 |
HYBRID X | 4WD | 2,526,000円 |
HYBRID U(KINTO専用) | 2WD | 2,451,000円 |
HYBRID U(KINTO専用) | 4WD | 2,682,000円 |
HYBRID G | 2WD | 2,524,000円 |
HYBRID G | 4WD | 2,755,000円 |
HYBRID Z | 2WD | 2,809,000円 |
HYBRID Z | 4WD | 3,040,000円 |
HYBRID Z”Adventure” | 2WD | 2,925,000円 |
HYBRID Z”Adventure” | 4WD | 3,156,000円 |
HYBRID GR SPORT | 2WD | 2,954,000円 |
「HYBRID U」はフルモデルチェンジ後、新登場のグレードです。「KINTO」の専売となっており月額25,740 円(税込)〜で利用が可能。
ガソリン車の価格
グレード | 駆動 | 価格 |
X | 2WD | 1,907,000円 |
X | 4WD | 2,138,000円 |
G | 2WD | 2,150,000円 |
G | 4WD | 2,381,000円 |
Z | 2WD | 2,435,000円 |
Z | 4WD | 2,660,000円 |
Z”Adventure” | 2WD | 2,551,000円 |
Z”Adventure” | 4WD | 2,782,000円 |
GR SPORT | 2WD | 2,571,000円 |
以下の装備はハイブリッド車限定となり、ガソリン車には含まれません。
・トヨタチームメイト・アドバンスドパーク
・パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付き)
・プロアクティブドライビングアシスト
2024年1月17日に一部改良(マイナーチェンジ)を実施
2024年1月17日に実施されたヤリスクロスの一部改良(マイナーチェンジ)では、内外装のデザインや性能のアップデートが実施されました。
エクステリアはフロントグリルが変更
ヤリスクロスのエクステリアは現行モデルからの大きな変更はありません。
唯一、アッパーグリルのパターンをよりSUVらしい力強いデザインに変更(GRスポーツを除く)されています。
ヤリスクロスのデザインは既に完成されており、私が見たかぎり変更前と後ではほぼ変わらない印象です。
ボディカラーについては上記の「マッシブグレー」が新たに追加されました。(ブラスゴールドメタリックとダークブルーマイカメタリックは廃止)
カラーについては以下の記事でもご紹介しているのでご確認ください。
→ 新型ヤリスクロスの人気色・カラーランキング
内装は快適で不満のない仕上り
ヤリスクロスの室内空間はアップデートされ、コンソールボックス付フロントソフトアームレストを採用(X/Uを除く)して、利便性を向上しています。
また、Zグレード以上では、インストルメントパネルと内ドアトリム、ステアリングホイールがシルバー加飾からカーキ加飾へと変更されました。
気になる広さですが内装サイズ(寸法)に変更はなく、決して広い車ではないため後席の居住性は契約前に確認されることをおすすめします。
トヨタの新世代コネクティッドナビが搭載された7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイの標準装備、そしてToyota Safety Senseのアップデートも実施されました。
Toyota Safety Senseのアップデート内容
- 横断歩行者検知機能の追加
- プロアクティブドライビングアシストの追加
細かい点では、電気式シフトノブの採用は見送りとなりましたが、後席のヘッドレストが後方視界を妨げる問題は改善されていました。(バックミラーの幅が若干拡大したことで後方視界が向上しています)
足回りの強化も図られる
性能面ではパワートレーンの改良が見込まれ、新開発のリチウムイオンバッテリーの採用によって性能と耐久性が向上し、また高出力モーターの採用によりパワフルな走りが期待できます。
性能向上したにも関わらず、燃費は損なわれず、ハイブリッドZグレード以上のWLTC燃費は、27.8km/Lと高燃費を実現。「G」「X」「U」グレードは30.2~30.8km/Lとなっており燃費は申し分ありません。
今回のマイナーチェンジによって、ヤリスクロスは内外装と性能の魅力が高まり、より隙のない仕上りとなりました。
その他の変更点
・最新のディスプレイオーディオを搭載し、コネクティッドナビを5年間標準付帯。
・「X」グレードにはナビレディパッケージを設定。
・内装の一部加飾を「ガンメタリック」に変更。(「Z」「G」グレード)
・ブラインドスポットモニター(BSM)とパノラミックビューモニター(PVM)が標準設定(GR SPORT/Z”Adventure/Z)
・18インチアルミホイールをブラック×切削光輝に変更(Zグレード以上)
・KINTO専売の「HYBRID U」を新設定
2022年7月19日に一部改良(マイナーチェンジ)を実施
ヤリスクロスは、2022年の7月19日に一度マイナーチェンジが実施されました。
2022年のマイナーチェンジでは、ヤリスクロスの新たなオプション設定として、「ドライブレコーダー付自動防眩インナーミラー」が全ての車種に導入され、ドライバーの視認性を向上させるだけでなく、ドライブの安全性も一層強化。
さらに、「Z」と「HYBRID Z」の内装色が変更され、標準設定がブラックとなります。
ただし、従来のダークブラウンへの変更も可能となっており、ドライバーの好みによって選択できます。
ガソリン車専用のエントリーグレードである「X"Bパッケージ"」は廃止され、ラインナップがよりシンプルで分かりやすくなりました。
「GR SPORT」と「Z"Adventure"」が追加
2022年のモデルチェンジで最も注目された点として、新たなグレード「GR SPORT」と「Z"Adventure"」が追加されました。
これらの新グレードは、ハイブリッド車とガソリン車の両方に導入され、ヤリスクロスのバリエーションがさらに広がっています。
特に、「GR SPORT」はスポーティな走りを楽しむためのグレードであり、「Z"Adventure"」はアウトドア志向のドライバーに向けたグレードとなります。
これらのマイナーチェンジと新グレードの追加により、ヤリスクロスはさまざまなライフスタイルに対応できるようになりました。
ヤリスクロスのレクサス版「LBX」が世界公開
レクサスは、2023年にヤリスクロスのレクサス板である「LBX」を世界初公開しました。
LBXはヤリスクロスをベースに、「コンパクトラグジュアリー」というレクサス独自の提案を形にした新型車です。
従来の小型車には、価格相応の静粛性やインテリアの高級感の乏しさがあったものの、それらの課題を克服したのがLBXとなります。
「ヤリスクロス」と「LBX」の違い
ヤリスクロスのエクステリアは、力強さと頑丈さを強調したシンプルなSUVデザインで、大胆なフロントグリルや大きめのタイヤが特徴ですが、LBXは洗練されたデザインが特徴で、シャープなキャラクターラインと磨き上げられたディテールが高級感を演出。
車両サイズについては、ヤリスクロスの全長は4,180mm、全幅は1,765mm、全高は1,560mm(アンテナ除く)、ホイールベースは2,560mmであり、LBXの全長は4,190mm、全幅は1,825mm、全高は1,560mm(プロトタイプ値)、ホイールベースは2,580mmです。
両車ともにコンパクトながらも室内空間は十分に確保されています。
ヤリスクロスは、比較的安価な本体価格にもかかわらず、多機能な装備が備わっており、LBXは、レクサスらしい高級感と最新の技術を取り入れた装備が特徴で、より使い勝手の良さを追求しています。
ヤリスクロスの価格が200万円からに対し、LBXは360万円からの価格となる見込みです。
初代ヤリスクロスが2020年8月31日に発売
初代ヤリスクロスは2020年8月31日に発売され、リリースからそれほど時間が経っていないにも関わらず、多くの人々から認識され、高性能なコンパクトSUVとして高い評価を獲得しています。
そんなヤリスクロスは、実用的な都市型コンパクトSUVとして、ヤリス譲りの上質な走りと高度な安全機能をほこります。
力強さと洗練性が共存するSUVのデザイン、ヤリスから大きく向上した後席居住性や荷室スペースによって、個人からファミリー層にいたるまで幅広く支持されています。
荷室容量は390Lで、荷室の幅は1,400㎜あり、コンパクトでありながら大きな荷物も容易に収納できます。
世界トップ水準の燃費
ヤリスクロスは1.5Lダイナミックフォースエンジン(直列3気筒1.5Lエンジン)を搭載し、その結果、世界でもトップクラスの燃費性能を実現しています。
このエンジンは、従来型よりも小型で軽量であり、高速燃焼を可能にすることで、最大40%以上の熱効率を達成し、燃費効率を大幅に向上させています。
最先端の安全性能
ヤリスクロスは、トヨタの最先端技術を駆使して、高い安全性を提供します。
予防安全機能のパッケージの「Toyota Safety Sense」は、運転者のミスや疲労による事故を事前に防ぐサポートを提供します。(X“Bパッケージ”を除く全てのグレードで標準装備)
その中でも、プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)は、衝突の可能性があるときに、警報ブザーとマルチインフォメーションディスプレイを通じてドライバーに警告し、適切な回避行動を促します。
加えて、ヤリスクロスは駐車を補助するトヨタチームメイト[アドバンストパーク(パノラミックビューモニター付)]も搭載。
駐車位置のメモリ機能と組み合わせることで、路上駐車のスペースが不規則な場合でも対応可能です。運転に自信がない方でも簡単に駐車ができる先進的な駐車支援システムです。
このようにヤリスクロスは、優れた燃費効率や利便性、そして安全性などあらゆる性能を兼ね備えたコンパクトSUVと言えます。
新型ヤリスクロスのモデルチェンジ最新情報まとめ
2024年に予想されているヤリスクロスのマイナーチェンジにより、コンパクトSUVセクターでのその立場を強化し、更なる需要が見込まれます。
ここ数年、コンパクトSUV市場は爆発的な成長を遂げており、各メーカー間での戦いは一層激化しています。
現代の車市場では、あらゆる性能が求められるようになりましたが、トヨタ新型ヤリスクロスはマイナーチェンジによってさらに不動の地位を固めるでしょう。
参考情報