レクサスは2023年6月8日に、アメリカ・テキサス州オースティンで新型「GX」を世界初公開しました。
GXは2002年に登場し、これまで北米を中心に世界約30の国と地域で累計で50万台以上が販売されている大型SUVで、今回が14年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
このページは、レクサス新型GXの発売時期や価格、特徴までくわしく解説します。
LXとの違いもまとめているのでご参考ください。
・情報は執筆時点のもので予想も含まれます
目次
レクサス新型GXの日本発売日はいつ?
レクサス新型GXは日本で2024年秋に導入される見込みでしたが、レクサスで形式認証の不正が判明したことにより、正式発売が延期になる可能性が出ています。
2024年6月より100台限定で、特別仕様車の抽選販売が行われましたが、その引き渡しも延期になっている状況です。
なぜ、GXはこれまでに未導入だったのかというと、GXの役割をランドクルーザープラドが担っていたためです。プラドは、本格的なオフロード走行が可能なこと、そしてアウトドアブームに乗って幅広い世代から強い支持を受けてきました。
これに対し、より大排気量で高級感を増したレクサスGXは、日本市場に適合するのは難しいと考えられてきたのです。
しかし、ランドクルーザープラドがランクル250に生まれ変わったことに合わせ、新型GXが登場する運びとなりました。
高級オフローダーSUVの登場
新型GXが世界各地に展開するという発表は、レクサスファンだけでなく、本格的なSUVを求める自動車ファンにとっても大きな喜びをもたらしました。
GXが日本の道路を走り、さらなる多様性と選択肢を日本のSUV市場に提供することで、新たな次元でカーライフを楽しむことができるようになるでしょう。
レクサス新型GXの発売日と日本価格
気になる日本での発売についてですが、具体的な発売日は未定であり、2024年始より順次世界各域に展開するという発表にとどまっています。
販売店情報によると「レクサス販売店に展示車が到着しており、早ければ2024年秋頃から予約開始の可能性がある」という状況です。
GXは、元々北米を中心に販売されていたため、北米から順に発売されて遅くても秋までには日本発売となるでしょう。
購入を検討している方は、販売店に「予約が開始したら連絡がほしい」旨を伝えておくと良いでしょう。
新型GXの日本価格
レクサス新型GXは、現時点で発表されているもので1,235万円です。最も手頃なモデルでは、おそらく800万円前後も用意される可能性もあるでしょう。
北米で販売される現行GXの価格が日本円で約720万円。新型となって値上げ分を考慮すると800万円程度が妥当といえるでしょう。
レクサスLXと共通のプラットフォームを共有していることを考慮すると、似たような価格になるでしょう。
モデル | 価格範囲 |
レクサスGX | 1235万円 |
ランドクルーザーGRスポーツ | 770万円 |
レクサスRX | 660万円〜900万円 |
レクサスLX | 1,250万円〜1,800万円 |
参考までに、新型ランドクルーザーGRスポーツは770万円、新型RXは660〜900万円、新型LXの価格範囲は1250〜1800万円となっています。
これらの価格帯をふまえても、新型GXの価格は、レクサストータルケアなどの各種サービスを考慮しても800〜1200万円の間が妥当です。
なお、販売台数が少ないため、過去に「RX」が発売された時と同様に抽選制となる可能性があります。購入を考えるなら、ディーラーに問い合わせて、受注開始の情報を知らせてもらえるよう手続きをとりましょう。
レクサス新型GXのスペックと特徴
レクサス新型GXの基本スペック(プロトタイプ版)は以下のとおりです。
基本スペック一覧
全長 | 4,950mm |
全幅 | 1,980mm |
全高 | 1,870mm |
ホイールベース | 2,850mm |
タイヤサイズ | 18/20/22インチ |
パワートレーン | 3.5ℓ V6ガソリンツインターボ 2.4ℓ 直4ターボハイブリッドシステム |
プラットフォーム | GA-Fプラットフォーム |
トランスミッション | 10AT |
基本サイズや車体構造は姉妹車の「ランクル250」と同じですが、レクサスGXは悪路走破性に加えて、オンロードではレクサスらしい上質な乗り心地も体感できます。オンとオフを兼ねそなえた唯一無二の一台といえるでしょう。
エクステリア
レクサスGXの外観は、直線基調のラインと強調された「高級オフローダー色」が何より目を引きます。
これらの特徴は、GXが「LEXUSの本格オフローダーのど真ん中」であるというコンセプトを強く反映しています。
フロントはレクサス特有のスピンドル・ボディデザインを採用し、オフロード走行に適したプロテクターと組み合わせています。
ボディサイドでは、フェンダーの張り出しと直線的なショルダーラインを強調。リアエンドはオフロードでの視認性を考慮し、高い位置に配置されたテールライト(尾灯)と左右をつなぐライトバーが特徴的です。
ボディには適材適所に補強が施され、ボンネットにはアルミを取り入れるなど、オフロード走行にも耐えられる工夫もされています。
内装・インテリア
※画像は北米版の内装
内装はシンプルな設計で、レクサス初の14インチの大型センターディスプレイが搭載されています。
多くの機能の操作を車載インフォテインメントシステムに集約し、頻繁に使用される空調や音量調整は従来のスイッチ仕様となっています。
センターコンソールと走行系のスイッチh運転席側に、スライドリッド付きのドリンクホルダーを助手席側に配置しています。
パーワートレイン
パワーユニットは「3.6ℓ V6ガソリンツインターボ」と「2.4ℓ 直4ターボハイブリッド」の2つを用意。
「3.6ℓ V6ツインターボ」は、新型LXやランドクルーザーと基本的に同じものを採用しています。
新型LXと新型ランドクルーザーのそれぞれが415馬力(5200rpm)と最大トルクが66.3kg-m(2000〜3600rpm)であり、新型GXも同等のパワーを発揮するでしょう。
さらに振動を低減するために、FCD(フリクション・コントロール・デバイス)と呼ばれるダンパーも用いています。
レクサス新型GXは、その堅牢なボディと力強いパフォーマンスにより、オフロードでの走行を存分に楽しむことができ、レクサスが追求する「真のオフローダー」の理想形となりえます。
レクサスGXとLXの違いを比較
レクサスGXとLXは、同じカテゴリに見えますが、あらゆる面で異なる部分があります。
GXは、その設計と使用目的から、明らかなオフロード志向のモデルです。
GXはトヨタのランドクルーザープラドを基に作られた中型のプレミアムSUVで、その堅牢な設計とプラドから受け継いだオフロードテクノロジーを活かし、困難な地形でも高い走行性能を発揮します。
GX | LX | |
全長(mm) | 4,950 | 5,100 |
全幅(mm) | 1,980 | 1,990 |
全高(mm) | 1,870 | 1,895/1,885 |
ホイールベース(mm) | 2,850 | 2,850 |
アプローチアングル(度) | 26 | 22.6 |
デパーチャーアングル(度) | 23 | 21.7 |
新型GXは「LX」よりも小さくまとまっています。
全幅と全高において、新型GXが1,980mmおよび1,870mmで新型LXが1,990mmおよび1895mm/1885mmとなっているため、短くなってるため、実はGXの方が都市部での取り回しやパーキングでも便利です。
GXはオフロード向け。LXは都市部向け
アプローチアングル、デパーチャーアングル(それぞれ乗り上げる際の前輪、後輪の角度)については、新型GXがLXよりも大きい値となっています。
これは新型GXが厳しいオフロードにも対応する設計がされているため。
一方、新型LXは都市部でも快適に走行できるよう設計され、より高級で洗練されたインテリアを提供しています。
これらの違いから、新型GXはアクティブなライフスタイルやオフロード走行を楽しむためのモデルで、LXは都市部での快適なドライブと上質なインテリアを求めるドライバーにとって、理想的なモデルといえます。
レクサス新型GXの最新情報まとめ
ここまで、レクサス新型GXの日本価格、発売日、特徴について解説してきました。
全体のポイントをまとめると以下の通りです。
- 日本発売は確定済み
- 発売日は2024年秋頃だが延期の可能性あり
- 現時点で発表されている価格は1,235万円
- 高級オフロード車として注目度が高い
- オフロード向けだが都市部でも使える
- レクサスでも唯一無二のSUV
日本での発売は確定しており、人気が高いモデルで多くの問い合わせが入っています。
GXはオフロード車としての完成度に加え、都市部ではレクサスらしい上質な走りも堪能できます。
「ベンツ ゲレンデ」など高級オフローダー車は市場での人気が高く、新型GXも注目の高いモデルになるでしょう。