世界的な半導体不足は、自動車産業に大きな影響を及ぼしており、いまだ一部の新車の納期に遅れが生じています。
新型ホンダZR-Vも例外ではなく、受注から納車までの期間が長引いている状況です。
しかし、直近ではZR-Vの生産状況に改善の兆しが見えています。
そこで今回は、ホンダZR-Vの最新納期情報をくわしく解説していきます。
ホンダZR-Vの最新納期情報2024年
タイプ | 納期 | |
ハイブリッド車 | 5ヶ月 | |
ガソリン車 | 6ヶ月 |
最新の現地調査ではZR-Vの納期目安は、ガソリン車とハイブリッド車(eHEV)ともに6ヶ月以内と短縮しています。
現在のZR-Vは2022年11月の発売から生産を上回る受注がどんどん積み上がり、納期が長びいていましたが状況は改善しつつあります。
ただ、ホンダの他の車種と比較しても、ZR-Vの納期は顕著に長いでしょう。
車種名 | 納期目安 |
ヴェゼル | 1ヶ月 |
N-BOX | 1~3ヶ月 |
シビック | 1ヶ月 |
ヴェゼルやN-BOXのような人気車でも納期は改善されて1-3ヶ月程度です。
ZR-Vはこれらの車種を大きく上回る半年以上の納期となっており、需要が供給を越えていることが明白です。
ネット上の口コミにも、注文後の長い納期待ちに関する不満が見られる状況です。
多くの顧客が新型ZR-Vの魅力に惹かれて注文していますが、生産が需要に追いつかないため、納車までの時間が長くなっているのです。
【愛車を高く車売るなら】ナビクル車買取
【電話が苦手な人向け】MOTA車買取
ZR-Vの納期に関するツイッターの口コミ
ホンダZR-V(ZRV)の納期定点観測
・現在の納期目安は6~9ヶ月程度
・納期はHV車を中心に短縮中
・昨年末から生産数も増加傾向
・納期改善の兆しあり
・買い時となりつつある— プリズムアップ@車の納期情報 (@kuruma598605) January 19, 2024
ZR-Vの納期はなぜ長い?いつ早まる?
ZR-Vの納期が長い原因は以下が考えられます。
納期が長い理由
- 想定以上の人気
- 半導体不足
- 地質学的問題
CR-Vの後継車という位置づけでしたが、想定よりも人気が出たことで、生産が間に合わない状況が続いています。
2023年4月に正式販売されましたが、2023年3月時点で既に1年以上の納期が見込まれていました。これは、ZR-Vが販売前から注目を集め、予約だけで納車までの長い待ち時間が発生していることを示しています。
ZR-Vの納期が早まる時期
ポイント
- 早まる時期:2024年以降
- 正常化:2025年以降
ZR-Vの生産台数は月を追うごとに増えていて、2023年10月には3,000台を越えました。
このペースでいけば2024年には納期が改善されはじめるでしょう。
自動車の納期遅れについての改善は、半導体の供給状況に大きく依存しています。
ドイツ自動車メーカー大手フォルクスワーゲンは、業界の半導体不足が2024年まで続く可能性を示唆し、日本国内の納期が従来の1~3ヶ月へ戻るのは2025年頃との見方があります。
ZR-Vの納期は2024年から緩やかに早まり、2025年頃から正常化するはずです。
ZR-Vの受注状況と受注停止リスクを解説
販売月 | 販売台数 |
2024年3月 | 4,925台 |
2024年2月 | 3,833台 |
2024年1月 | 3,741台 |
2023年12月 | 3,103台 |
2023年11月 | 4,117台 |
2023年10月 | 3652台 |
2023年9月 | 2416台 |
2023年8月 | 1623台 |
2023年7月 | 2364台 |
2023年6月 | 1823台 |
2023年5月 | 1567台 |
ZR-Vの受注状況は増加傾向にあり、生産能力が上がっていることが分かります。
最新の月平均受注台数は3000台となっており、モデル末期のCR-Vの受注台数のおよそ5倍以上であることから、人気化していることも見てとれます。
人気はありますが生産能力も上がっているため受注停止リスクは低いでしょう。
ただ、メーカー側で受注を一時停止して生産のキャパシティを調整することはありえます。
顧客としては、このような状況を理解して購入プランを立てる際には、最新の受注状況を定期的に確認することが求められるでしょう。
ZR-Vの納期が早まるコツ
少しでも早くZR-Vを手に入れたいなら、積極的に行動することが重要です。
納期が早まるコツを抑えることで、長い待ち時間を短縮するように工夫しましょう。
人気のグレードとボディカラーを選ぶ
選択するグレードとボディカラーによって、納期は大きく左右されることがあります。
人気のあるグレードやカラーは、生産計画において優先される傾向にあり、これらを選ぶことで納車を早めることが期待できます。
ZR-Vで人気のグレードとボディカラーは以下の通りです。
人気のグレード
- e:HEV X
人気ボディカラー
- プラチナホワイト・パール
- クリスタルブラック・パール
- プレミアムクリスタルガーネット・メタリック
ZR-Vでは燃費効率が良く、コストパフォーマンスに優れる「e:HEV X」グレードが人気です。
ボディカラーでは、定番色に加えて圧倒的存在感を放つプレミアムクリスタルガーネット・メタリックも人気です。
複数の販売店へ問い合わせをする
複数のディーラーへこまめに問い合わせすることは、ZR-Vの納期を短縮するための効果的なアプローチです。
各販売店にはメーカーから割り当てられた車両台数が異なるため、店舗によって納期に差が出ることがあります。
ZR-Vのような納期が心配な方は、複数のディーラーに問い合わせて、早期納車が可能な仕様(グレードやボディカラー)があるかを確認すると良いでしょう。
大規模ディーラーを優先する
納期を短縮したい場合、大規模ディーラーを優先するのも一つの手です。
これらのディーラーは、多くの車両割り当てを受け取るケースがあり、納車までの待ち時間が短くなる可能性があります。
都市部のディーラーも割り当て台数が多い傾向にあるため、地理的な位置を考慮するのも一つの戦略です。
ZR-Vの代わりとなる車に乗る
どうしても納期が待てない場合は、ZR-Vの代わりとなる車を選ぶのも一つの選択肢です。
現在、1~2ヶ月で納車できるおすすめSUVは以下の2つです。
- マツダ CX-5
- 三菱エクリプスクロスPHEV
マツダ CX-5はサイズがZR-Vに近く、洗練されたデザインとスポーツアピアランス(体裁)が魅力です。総合力も申し分がありません。
三菱のエクリプスクロスPHEVはe:HEVシステムと似た電動走行の感覚を提供し、サイズ感やスポーティなデザインもZR-Vと重なります。
全体のまとめ
あらためて、ホンダZR-Vの最新納期情報をまとめました。
最新納期目安 | ガソリン車:5ヶ月 e:HEV:6ヶ月 |
納期の長い原因 | 想定を越えた人気 一時的な需要過多 半導体不足 |
納期改善時期 | 納期早まる:2024年から 納期正常化:2025年頃 |
納期が早まるコツ | 人気グレード・カラー選択 複数ディーラーへの問い合わせ 大規模ディーラー優先 |
代替車種 | マツダCX-5 三菱エクリプスクロスPHEV |
ホンダZR-Vの納期は、想定以上の受注や半導体不足などさまざまな原因で長期化しています。
生産自体は安定してきているため、今後は徐々に改善されていくでしょう。
2024年以降は納期が早まる傾向が出てきています。
このような状況で納期を少しでも早めるためには、今回紹介したコツを抑えて行動していきましょう。