日産スカイラインは1957年にプリンス自動車で発売され、販売65年を迎える車です。
これだけの歴史ある自動車のため、中古車市場でも多く出回っています。
中古のスカイラインはリーズナブルな価格で販売されているものも少なくありません。
中古が安い理由を理解し、購入を検討してみるといいでしょう。
目次
中古のスカイラインが安い理由とは?
スカイラインというと、新車で購入すれば500万円くらいします。ところが年式によっては中古のスカイラインは200万円以下で販売されていることもあります。
中古だと新車の半額以下で購入できる理由は大きく3つあります。
セダンの人気がない
スカイラインは日産の誇る自動車でロングセラー商品です。しかし新車の現状の売れ行きを見てみると、そこまで高い人気ではありません。
現在は4ドアセダンのみのラインナップです。セダンは現在主流の車ではなく値落ちが大きいのが現状です。
一昔前まではファミリーカーとして定番でした。しかし今ではミニバンやステーションワゴンがファミリーカーとして人気があります。セダンの需要がそこまでではないのは、新車だけでなく中古車も一緒です。
中古車の販売価格は需給関係で決まるため、値落ちしやすいと言えます。
安全性能が物足りない?
2014年式のスカイラインを見てみると、安全性能面で物足りなさを感じるのも中古車の安い理由の一つです。
現代の車を見ると、歩行者検知式自動ブレーキのついているものがほとんどですが、2014年式のスカイラインにはこの性能がありません。
他の安全装備は充実しているので、そこまで心配する必要はありません。追突被害軽減自動ブレーキや後側方車両接近警報、後退時車両接近警報はきちんと搭載されています。
ハイオクガソリンが嫌がられている?
スカイラインの中古車が安い理由として、ハイオクガソリンを使わないといけないことも考えられます。
ハイオクはレギュラーと比較して、1リッター10円ほど高いです。このためガソリン代が多くかかるところを懸念する人もいるでしょう。世界情勢などの影響もあって、ガソリン価格は高騰状態が続いています。
ということはハイオクガソリンを使った車の場合、ガソリン代の負担もますます大きくなってしまうのがデメリットです。
ガソリン価格は2022年中頃にピークを打って下がり始めているため、これから購入を検討するのはタイミングとして悪くないでしょう。
スカイラインの中古をお得に購入する方法
スカイラインの中には何十年落ちといった低年式車も出回っています。
低年式車の場合、販売価格は安いかもしれませんが、車両によっては修理やメンテナンスをこまめに行う必要があります。
スカイラインの中古をお得に購入するには「状態が良い物を見極める」ことに尽きます。
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中古スカイラインのグレード別相場を紹介
2022年現在スカイラインは4ドアセダンのみのラインナップになっています。しかし以前はクーペやステーションワゴン、ライトバンなどもありました。
複数のグレードがあり、どのグレードを購入するかで価格も変わってきます。代表的なグレード別の相場を見て、絞り込んでみてもいいでしょう。
GT
GTはスカイラインの中でもベースグレードと言われています。ボディ剛性に優れ、走行性能も優れています。V37型のGTはスポーツセダンで海外での販売も視野に入れているので、シャーシ性能が優れていると言われています。
GTの相場ですが、だいたい50~100万円台です。20年落ちくらいの中古車であれば、これくらいの価格で十分購入できます。
ただGTの中でも「FRスポーツセダン・クーペ」はマニュアルミッションが搭載されて、希少価値が高いので高値で推移しています。
250GT
250GTは2001年から投入されたグレードです。
スカイラインというと直6エンジンが伝統として採用されてきました。しかしこのグレードでは新しくV6エンジンが使われているのが大きな特徴です。その結果、重量バランスが改善され、居住性が向上して心地よく運転できるようになりました。
エンジンも215psの高い馬力を誇ります。一方でリッター当たり12.0kmというこのクラスではトップの燃費を記録します。
250GTの場合、2010年代であれば30万円弱から150万円弱くらいが相場です。
2000年代になると15万円から90万円弱が相場で、100万円を切る価格で購入できます。
低年式のものは車両のコンディションをしっかり確認して、購入を判断しましょう。
350GT
350GTは2003年から発売されたグレードになります。従来のセダンのほかにもクーペがラインナップされました。3.5リッターのV6エンジンが搭載され、6速のマニュアルトランスミッションも選択できます。
この中でもクーペはスポーツカーに分類されず、セダンに分類されるためあまり高い需要のある車ではありません。
ですから中古車の販売価格の相場は50~90万円台といったところです。なお、2014年には「350GT ハイブリッド Type SP」も発売されましたが、こちらの中古相場は200万円程になります。
GTS
1989年に発売され、8代目と9代目モデル、R32、R33型で製造されました。ターボエンジンが搭載されていて、その高いエンジンパワーを受け止められるだけの優れた剛性を持ったシャーシに仕上がっています。
GTSの特徴として、余計な補機類が一切搭載されていない点も注目です。このため軽量な車両に仕上がっています。純粋にドライブを楽しみたいと思っている人に人気です。
GTSの中古車価格の相場ですが、20~135万円といったところです。車両の状態によって、価格はだいぶ変わってきます。ただし発売されてから30年以上経過しているので、現存している車は限られています。
中古スカイラインを購入した場合の維持費
スカイラインはどのモデルを購入するかによって維持費は若干異なります。
V34型とV37型、R34型でそれぞれ維持費は少しずつ違ってくるのでそのことも念頭に入れて、解説します。
ガソリン代
スカイラインの維持費でもっとも大きいものでガソリン代です。
スカイラインはハイオクを使いますが、リッター150円と仮定した場合、年間1万km走行した場合に発生するガソリン代はV34で13万6,000円、V37が15万円、R34で13万1,000円程度かかります。
自動車税
毎年4月1日時点で自動車を保有している人対象に自動車税が課税されます。自動車税はエンジンの排気量やクラスごとに設定されています。
普通自動車でエンジン排気量2リッターのスカイラインはいずれも年間3万9,500円が課税されます。
車検費用
スカイラインを購入したら、2年に1回のペースで車検を受ける必要があり、自動車重量税と自賠責保険を2年分支払わないといけません。スカイラインの自動車重量税は3万2,800円、自賠責保険料は2万1,550円です。合計で5万4,350円になります。
加えて点検整備費用も発生するのでご注意ください。
中古スカイラインが安い理由とおすすめの理由
中古スカイラインは低価格で販売されているものも目立ちます。
安い理由としてセダンがメインのスカイラインは、現在の中古市場ではあまり需要が高くないことが挙げられるでしょう。
また年式が古いタイプが多く出回っているため値段が安く見える側面があります。
ただ、裏を返すとお買い得に買いやすいことも事実なのです。
走りを存分に堪能できる
スカイラインはスポーツセダンとして走行性能に優れ、剛性も高いです。低年式でも整備状況によっては、まだまだ走行できる車も中古販売店で取り扱っています。
走りを堪能したい、ドライブが趣味の方であれば、リーズナブルな価格で販売されている中古のスカイラインを買い求めるのも一つの手でしょう。