スポーツワゴン車として高い人気を誇るのが、初代モデルが2014年に登場したスバルのレヴォーグです。
2014年度のグッドデザイン賞を受賞するとともに、先進安全車プラス選定を受けるなど、数々の実績を上げています。そのため、中古車市場での人気も常に高いです。
2020年にフルモデルチェンジし、2代目モデルが人気のレヴォーグですが、中古車は注意すべき点がいくつかあります。
どんな点に注意をすればよいかご紹介します。
中古レヴォーグを購入する際の注意点7つ
2014年に発売されたレヴォーグは、いまだ中古車市場でも高い人気を誇ります。初代モデルの前期に登場した車両であっても、中古車価格はそれなりにします。そのため、安い中古車を見つけたら、つい飛びついてしまいたくなることがあります。
しかし、安さに釣られて購入すると、後にいろいろ不具合が見つかり失敗することになりかねません。
レヴォーグの中古車を購入する際は、以下の7点を確認しましょう。
以下のポイントを事前に確認すれば、良い買い物になります。
1.リコール対象車に注意
レヴォーグは過去、エンジンやブレーキ、センターピラーに不具合が見つかったことがあります。そのため、製造期間によってリコール対象車となっている車両があります。
中古車を購入する場合、リコール対象車なのかどうか、もしそうならしっかり改善措置が取られているかを確認しましょう。
レフォーグの過去のリコール情報はスバル公式サイトのリコールページ(※)で確認できますが、情報が多いため販売店に確認すると手間を省けます。
※ページ内の最下部にある「年別」の項目から確認可能。
2.エンジントラブルに注意
具体的に注意すべきモデルは、2014年4月~2016年10月に製造された車両です。
この期間のレヴォーグは、エンジントラブルによる発火の危険性が指摘されたことがあります。実際、15件ものトラブルが報告されており、2件は実際に車両火災まで起こしています。リコール対象車になったのもそれゆえです。
もし上記の期間に製造された中古レヴォーグを見つけた場合、しっかり改善措置が取られているかどうか確認しましょう。
3.パーキングブレーキの不具合に注意
さらに注意すべきモデルとして、以下に製造された車両があります。
- 2016年5月13日~2017年4月21日に製造された型式DBA-VM4
- 2016年5月13日~2017年4月14日に製造された型式DBA-VM4
上記の車両は、リコールに発展しており電動パーキングブレーキに搭載された制御プログラムに不具合がある可能性があります。その場合、モーターが正常に作動せず、パーキングブレーキが解除できない恐れがあるので注意が必要です。
こちらも該当する車両は改善措置が取られていることを確認してください。
4.年式のわりに走行距離が少ない車に注意
車の一般的な走行距離は1年で1万キロです。それより極端に多いと過走行車とみなされますし、少ないと中古車市場での人気が高まります。たとえば、3年落ちの中古車なら、走行距離3万キロが目安です。もし3年落ちのレヴォーグが走行距離3万キロ未満なら、そのコンディションはかなり良いことが推測されます。
その一方、年式のわりに走行距離が極端に少ない車には注意が必要です。
走行距離が少ないということは、あまり使用されていない車と考えられます。車も機械である以上、ある程度動かしていないと調子が悪くなるものです。
あまり使用されてこなかった車の場合、メンテナンスもあまり受けていないのではないかと推測されます。
このように考えると、走行距離は1年1万キロを目安に、年式とのバランスを見極めるのがおすすめです。
5.メンテナンス歴を把握する
中古レヴォーグを購入する際はメンテナンス歴をしっかり確認する必要があります。
中古車を購入する場合、ほとんどの人は走行距離をチェックします。過走行車よりも走行距離の少ない車の方が状態が良いだろうということは推測できますが、それは一般的な傾向に過ぎません。
走行距離だけにとらわれると、掘り出し物を見つけられなくなる恐れがあります。
メンテナンスされた車が良い
走行距離の少ない中古車であっても、それが中古車である限り、前のオーナーの扱い方によっては危険が潜んでいるケースがあります。
そういう危険を察知するためにも、中古車の購入時にはメンテナンス歴を把握する必要があります。
具体的にチェックするポイントは、エンジンオイルと消耗部品の交換頻度です。
エンジンオイルを適性に交換していない車両の場合、エンジンにダメージが蓄積されているケースがあります。走行距離の少ない中古車でも、メンテナンス次第で状態の悪いものもあるのです。
走行距離が多くても状態の良い車はある
多少走行距離の多い車両であっても、しっかりメンテナンスされている車なら、意外なほどに良い状態を保っていることもあります。掘り出し物との出会いのチャンスを逃さないためにも、これらについては念頭に入れておきましょう。
6.年式と走行距離のバランスに注意
中古車では、年式が新しいほど、また、走行距離が少なくなるほど高い評価となります。ただし、その分中古車価格も高くなることは言うまでもありません。
そのため、多くの人は、年式は妥協して、できるだけ走行距離の少ない車を選ぶ傾向にあります。しかし、走行距離が少なければそれでいいというものではありません。
7.保障がしっかりしているか注意
レヴォーグは中古車だと保障がつかない場合があります。
安心して乗るためにもできるだけ保障つきの中古車を購入することが大切です。
保障内容のチェックポイント
中古車では中古車店独自の保証がつくことがありますが、内容は中古車店ごとに大きくことなります。
中古車は新車よりメンテナンス費用がかかります。販売価格自体は安くても、メンテナンスに費用がかかってしまうと、お得な買い物とは言えません。
保障のチェックポイント
- 保証期間が長い
- 保障の対応範囲が広い
- 90日以内なら返品が可能
- 費用が割高でない
中古車店によって、保証の期間や範囲、費用は異なります。保証内容が充実しているほど購入後の安心も大きいので、よく確認しましょう。
レヴォーグの中古車を安く安全に買う方法!
レヴォーグの中古車は注意点があることをご紹介してきました。
もし、より安全に中古車を購入したければ非公開車両まで把握しているプロにお願いするのもありです。
個人の方でも「ズバット車販売」を利用すれば、中古車のプロ向け情報にアクセスでき、状態の良い中古レヴォーグを紹介してもらえる可能性があります。
レヴォーグは注意点が多いので相談しながら購入してみるのもおすすめです。
厳選された状態のよいレヴォーグをチェックしたい時は押えておきましょう。
>> ズバット車販売の公式サイトを見る
レヴォーグの中古車のおすすめモデル
初代モデルが発売されたのが2014年ということもあって、レヴォーグはまだ中古車市場では新しい車です。
グレードによって価格は異なりますが、初代モデルであっても100万円以下の中古車は少なく、状態の良い車なら200万円は下らないと思っておいた方がよいです。
以上を前提として、レヴォーグの中古車を購入する場合、おすすめのモデルをピックアップしました。
比較的手に入りやすい1.6GT-Sアイサイト
レヴォーグのグレードの中で、もっとも多く出回っているのは1.6GT-Sアイサイトです。
他のグレードと比べて安価で、扱いやすくて燃費も良いメリットがあります。
特にこだわりがないのであれば、1.6GT-Sアイサイトを選んでおけば確実です。
性能を重視するなら2.0GT-Sアイサイト
レヴォーグの「2.0Lターボ車」が2.0GT-Sアイサイトです。
もとの価格が高いため、中古車市場でもあまり価格は落ちていません。
しかし、それだけに他のグレードよりも高い性能を誇ります。性能を重視し、ある程度の期間は乗り続けたいと考えているのであれば、少々高くても2.0GT-Sアイサイトがおすすめです。
スポーツタイプが好きなら2.0STIスポーツアイサイト
性能が高く、かつ、スポーツタイプの車をお求めの方には、2.0STIスポーツアイサイトをおすすめします。
走行性能が非常に高く、かつ、ハンドリングに優れて扱いやすいのが特徴です。
200万円~300万円と中古車市場でも価格は高いですが、それだけの価値はあります。
レヴォーグには他にもさまざまなモデルがあります。
どのモデルも魅力的ですので、じっくり選びましょう。
レヴォーグ中古車の注意点まとめ
レヴォーグはSUBARUで生産された品質の高いモデルですので、中古車でも安心してお乗りになれます。
ただ、購入前は以下の点を注意しておきましょう。
- リコールの有無及び改善措置が取られたものか
- 年式と走行距離のバランスが取れているか
- こまめにメンテナンスされているか
- 保障内容と料金は適切か
一般的に走行距離が重視されますが、今回ご紹介したように「年式のわりに走行距離が極端に少ない車」は注意してください。年式と走行距離のバランスが取れているか確認しましょう。
レヴォーグはリコールが多い車なのでその点も事前確認が必要です。
これらを確認できれば満足度の高い買い物になるはずです。