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トヨタライズの値崩れは本当?6つの原因とリセールバリューを上げるコツ

トヨタライズ値崩れ

中古車市場において高値安定していたトヨタライズに値崩れの噂があります。

購入を検討したり所有している方にとって気になるライズ値崩れについて、その真相を検証していくとともに、リセールを高めるコツまで解説します。

本当にトヨタ ライズは値崩れしているのか?最新データとともにお伝えします。

トヨタライズの値崩れは本当?買取価格から徹底検証!

結論としては、ライズの買取価格の動向を詳しく確認していくと、値崩れというほどリセールが落ちているわけではありません。5年後の残価率も70パーセントを越えており、リセールバリューは決して悪くないです。

ただ、少し掘り下げて見ていくと、ライズのリセールにはいくつか注意点があることが分かりました。まずはライズの買取価格の推移について見てください。

ライズの買取価格の推移

ライズの新車価格に対するリセールバリューは、次のようになっています。

3年後の残価率 5年後の残価率
ライズ・ハイブリッド 87.70% 77.77%
ライズ・ガソリン 83.18% 73.75%

(出典:ユーカーパック

ライズのハイブリッドモデルは2021年11月の一部改良時に追加されおり、比較的高リセールを維持していることが分かります。

4年落ちで2か所ぶつけたライズでも、52%の買取価格だったケースがあります。値落ちを心配している場合も、すぐに急落する心配はないでしょう。

私のライズz250万で買って4年乗って(50,000キロ以下)130万で売れた(二カ所ぶつけてる)。ディーラー買取だからもっと他いけば高く売れると思う。
(引用元:Xの口コミ

ライズの値崩れで心配なポイント

トヨタライズ値崩れ

ライズの今後の買取相場を考えたとき、2つの心配すべきポイントがあります。

増え続ける新車販売数

ライズはかなりの新車販売数をほこり、今後中古車市場に出回る台数がさらに増えることで値崩れを起こす可能性はあります。

ただ、ハイブリッド車は2023年5月に認証不正が発覚し、生産停止したことや、ガソリン車も2023年12月のダイハツ不正問題で生産停止になりました。一時的に生産が減ったため、当面は値崩れが起こりにくいでしょう。

残化設定ローンの悪影響

トヨタ ライズの新車購入者は約80%が残価設定ローンを利用しており、これが今後の値崩れ材料になる恐れはあります。

トヨタモビリティ東京が設定する3年後の残価率は51%、5年後も35%となっており、買取相場よりも相当低いです。

つまり、残価設定ローンを組んだ方が乗り換えを選択した場合、中古市場に相場より安い中古のライズが流れてくることになります。

当面の間はライズの値崩れの心配はありませんが、今後の動向については慎重に追いかける必要があります。

ライズの値崩れが起こる原因6つ

トヨタライズ値崩れ

ライズには値崩れといえるほどの買取価格低下は起こっていなくても、中古車バブルと言われたころと比べて安くなっています。

ライズの値下がりにつながっている要素について、どのような原因が考えられるのか見ていきましょう。

  • ライバル車の増加
  • マイナーチェンジでの旧モデルの値落ち
  • ガソリンモデルの値崩れ
  • ライズの値引き率の影響
  • 売れすぎの反動
  • ダイハツ不正問題

①ライバル車の増加

ライズは、本格SUVテイストでありながら5ナンバーサイズの使いやすさが人気の秘密です。しかし、同じトヨタも含めて競合するSUVが急増しています。

ライズの生産停止中は、トヨタディーラーでも「ヤリスクロス」をお勧めしていると言います。ホンダ・ヴェゼルも販売台数で猛追し、2024年3月にはホンダからライバル車のWR-Vが発売されました。

ライズのライバル車が増えたことで、買取価格への影響は避けられないでしょう。

②マイナーチェンジでの旧モデルの値落ち

トヨタ・ライズに限らず、どんなモデルでもマイナーチェンジとフルモデルチェンジが行われると、前モデルが暴落します。

ライズは大きな改良は行われていませんが、2024年11月1日に継続車種へも義務化される「後退時車両直後確認装置」装着のため一部改良実施があり、現行モデルの買取価格は、確実に下がると考えられます。

③ガソリンモデルの値崩れ

トヨタ ライズは、ハイブリッドモデルが2023年5月から生産停止となり、長く供給されているのはほぼガソリンモデルです。

(ライズの生産台数の推移)

ガソリン車 ハイブリッド車
2024年2月 810 280
2024年1月 2,130 180
2023年12月 5,050 0
2023年11月 6,290 0
2023年10月 5,750 0
2023年9月 5,630 0
2023年8月 5,070 0

ライズの販売台数の推移を見ても分かるとおり、ガソリンモデルはそれなりの販売台数を維持しています。

つまり、ライズのガソリン車は供給過剰によって値崩れする可能性は否定できません。

④ライズの値引き率の影響

トヨタ ライズの平均値引き額は、ここ1年近く安定して推移しており、平均的に以下のような金額になっています。

車両価格からの値引き額 20~22万円
オプションを含む値引き総額 30~35万円

ライズの新車価格は170.7万円~229.9万円のため、かなり大きめな値引き額だと分かります。

値引き販売は、結果として中古車買取価格の値崩れに直結するため、ライズの新車を安く売っている事実には注意が必要です。

⑤売れすぎの反動

ライズは2019年の販売開始から、売上台数上位の10位からほとんど外れることなく、好調に売れ続けています。

これが何を意味するかといえば、今後中古車市場に大量のライズが流れてくるということです。どのタイミングで中古車が激増するかは分かりませんが、将来的にリセールバリューが下がることは確実でしょう。

⑥ダイハツ不正問題

ライズは、ダイハツ・ロッキーのOEM供給車で、生産はダイハツが行っています。
そこで気になるのは、2023年12月20日に発覚した「大規模不正問題」の影響です。

すでに全工場の生産再開に至りましたが、ダイハツの品質に関するイメージ低下は大きなものがあります。一部リセールへも影響が出ているようなので、今後の買取相場は注意が必要です。

ライズの値崩れにつながる致命的な要因は見られませんが、これらについてはしっかりと把握しておきましょう。

ライズの新車が安い理由は?

ライズの新車が安い理由

軽自動車ですら「乗出し200万円以上」という時代に、トヨタ・ライズの170.7万円~229.9万円という新車価格は激安といえます。安い理由はおもに2つあります。

共同開発による割り切った設計

ライズの安さの秘密は、「共同開発によるコスト削減」と、「割り切った設計」にあります。ライズはダイハツと共同で開発されたモデルで、開発コストや部品の共用化によって大きなコストカットに成功しています。

安いからダメだとか後悔すると思われがちですが、品質そのものには問題はありません。

標準装備は最小限に

ライズ(ロッキー)は全長3,995mm全幅1,695mm全高1,620mmというコンパクトな車体に加え、基本的な安全性能は備えながらも、高価な標準装備やオプションは最小限に抑えられています。
あえて言うなら「安くするための割り切った設計」で、それが一時ライバル不在の大ヒットに繋がりました。良いものを安くを体現しているのがライズなのです。

ライズの最新買取相場!5年後の下取り額は?

今は値落ちしていなくても将来的にはいくつかの不安要素があるライズですが、気になる買取実例について確認してみましょう。

年式ごとの買取相場は以下のとおりです。

年式 最近6ヶ月の査定額
2023年式 120.0万円~207.1万円
2022年式 61.5万円~207.1万円
2021年式
(3年落ち)
98.3万円~195.4万円
2020年式 90.3万円~193.4万円
2019年式
(5年落ち)
96.0万円~182.4万円

(出典:ガリバー)

年式による急な価格低下が見られていないことが特徴で、値落ちが起きていないことが分かります。

たとえ5年後の下取り価格であっても、下限額が全然変わらないのは驚きです。

ライズの値崩れを避けてリセールを高めるコツ

ライズの値崩れを避けてリセールを高めるコツ

トヨタ ライズのリセールバリューに一喜一憂するだけではなく、少しでもリセールを高めるコツを知ることは大切です。

最後にリセールを高める3つのコツをご紹介します。

上位グレードを選ぶ

ライズは価格帯が低い車ということもあり、人気があるのは最上位グレードの「Z」に集中しています。人気グレードを選択することは、リセールを意識するうえでも重要なポイントです。
当然下位グレードとの価格差はありますが、ほぼリセールの差で元は取れるでしょう

ハイブリッド車を選ぶ

ライズ購入者の約6割が「ハイブリッドZ」を選択しています。つまり、ハイブリッドモデルの最上位グレードをチョイスすれば間違いはないでしょう。

ダイハツ問題で一時生産数が抑えられていることや、モデルライフ中期を過ぎたことを考えるとハイブリッドモデルにするのがオススメです。

人気色やオプションを選ぶ

リセールを意識した場合の定番ともいえる選択ですが、人気色を選んでおくことが値落ちを乗り切るためにもオススメです。

ライズの人気色は次のとおりで、これらは手堅い選択になります。

  • シャイニングホワイトパール
  • ブラックマイカメタリック
  • シャイニングホワイトパール×ブラックマイカメタリック

ライズの人気オプションとしては、「ディスプレイオーディオパッケージ」「エントリーナビ」「パノラミックビューモニター」などが挙げられます。有料オプションは高査定につながりやすく、迷ったらつけても問題ありません。

人気のボディーカラーやオプションを選んでおけば安心です。

まとめ

トヨタライズについては現時点で値崩れというのどリセールは下落しておらず、比較的高リセールを維持しています。当面は心配する必要はないでしょう。

今は新車購入したり、売却する時期としては適しているといえます。

将来的には、値崩れにつながる材料を複数抱えているため、今後の動向については注意深く観察していきましょう。

 トヨタライズの値崩れが起こりうる原因6つ

  • ライバル車の増加
  • マイナーチェンジでの旧モデルの値落ち
  • ガソリンモデルの値崩れ
  • ライズの値引き率の影響
  • 売れすぎの反動
  • ダイハツ不正問題

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