軽自動車の購入を検討しているものの、さまざまなタイプがありどれが良いか迷うことはありませんか?
価格が手頃で燃費もよく、便利な軽自動車ですが「買ってはいけない軽」や「ダメな軽自動車」はあります。
今回は買ってはいけない軽自動車をまとめた上で、買ってよかった軽自動車までご紹介します。
目次
買ってはいけない軽自動車の4つ特徴!これだけ押えておく
買ってはいけない軽自動車の特徴は大きく4つあり、これさえ押えておけば失敗することはありません。
- 用途に合っていない
- 故障・壊れやすい
- デザインが好みではない
- リセールが高い中古車
それぞれ、くわしく見ていきましょう。
【買ってはいけない軽自動車①】用途に合っていない
自分の用途に合っていない軽自動車は買ってはいけません。
車を購入する際は、軽自動車のタイプを知った上で、自分の用途を確認することが基本となります。
軽自動車のタイプ
・ハイトワゴン:背が高く室内が広い
・スーパーハイトワゴン:ハイトワゴンより背が高くて、スライドドアつき
・セダン:ベーシックなタイプ
・SUV:車高が高く、走りに優れる
・ワンボックス:室内空間が広くて、主に商用で利用される
最低限、確認しておくべき用途
- 室内空間は広い方がよいか?
- 小さなお子さんや高齢者は乗せるか?
- 長距離や高速は走るか?
- 予算はいくらで乗りたいか?
軽でも広々とした室内空間がよければ「ハイトワゴン」、小さなお子さん・高齢者がいて乗り降りを楽にするならスライドドアつきの「スーパーハイトワゴン」を選びましょう。
軽自動車でもっとも売れているタイプになります。
スーパーハイトワゴンの売れ筋
「ホンダ N-BOX」「スズキ スぺーシア」
「ダイハツ タント」「日産 ルークス」
通勤やアウトドアメインで長距離や高速を走るなら、走りのパワーがいるため、ターボつきの軽自動車を検討しましょう。
多くの車でターボ仕様は用意されていますが、よく確認するようにしてください。
ターボ車の売れ筋
「ホンダ N-BOX」「ダイハツ タント」
「ダイハツ タフト」「スズキ ハスラー」
自分の収入や予算に合わせることも大切で、車を無理なく購入できる価格は、年収の半分が目安です。
予算がなければ中古車や、安くて良質な軽自動車も検討しましょう。
120万円以下の安い車
「スズキ アルト」「ダイハツ ムーヴ」
「ダイハツ ミライース」
【買ってはいけない軽自動車②】故障・壊れやすい
車は長く乗れることが理想で、壊れやすい軽自動車を買ってはいけません。
故障・壊れやすい車とは以下のとおりです。
- 10年越えの年式の古い中古車
- モデル末期の車
軽自動車が壊れやすいということはなく、「ダイハツ」「スズキ」「ホンダ」は世界でも上位の耐久性をほこります。
しかし、年式の古い中古車を選んでしまうと故障の恐れはあります。
10年落ちの軽自動車は故障リスクが高い(※1)とされるため、なるべく新しい年式が望ましいでしょう。
壊れやすい中古車は以下が挙げられることがあります。
- タントL375(ダイハツ)
- コペン(ダイハツ)
- ムーヴ 平成19年前後(ダイハツ)
(出典元:https://saipon.jp/)
【買ってはいけない軽自動車③】デザインが好みではない
自分の好みではないデザインの軽自動車を買ってはいけません。
車は高い買い物であり、自分が好きなデザインかどうかで満足度は大きく変わります。愛着がわけばメンテナンスやリセールなどさまざまな面で好影響がでてきます。
妥協しすぎると後悔するのでこの点は注意しましょう。
各メーカーでさまざまなデザインがあるので押えておきましょう。
男性向けでカッコいい | ・N-BOX カスタム ・タント カスタム |
女性向けで可愛い | ・ムーヴキャンバス ・ワゴンRスマイル ・アルトラパン |
SUVライクでお洒落 | ・ハスラー ・タフト ・スぺーシアギア ・ジムニー |
カッコいい軽自動車に乗りたい場合は、「N-BOX」や「タント」などのカスタム仕様が用意されています。
可愛い軽自動車は「ムーヴキャンバス」や「ワゴンRスマイル」がピッタリです。
SUVライクでお洒落なクルマなら「ハスラー」や「タフト」など、軽SUVをチェックしましょう。
【買ってはいけない軽自動車④】リセールが高い中古車
中古車を検討する場合において、リセールが高い軽自動車を買ってはいけません。
軽自動車の中には値がおちにくいものがあり、それらは新車の価格とあまり変わらないため、手を出してしまうと損です。
値がおちにくい中古車の代表は「ハスラー」「タフト」ですが、それ以外にも以下があげられます。
リセールが高い中古車
「ハスラー」「タフト」
「ジムニー」「ムーヴキャンバス」
リセールが高い車は、新車で購入するほうがお得でおすすめです。
買ってはいけない軽自動車メーカーはある?
結論からすると、買ってはいけない軽自動車メーカーはありません。
「トヨタ」「ダイハツ」「スズキ」「ホンダ」は2021年日本自動車耐久品質調査で世界でも上位の評価をほこり、長く乗れるメーカーといえます。
「日産」や「スバル」は安全装備に定評があり、安全に乗りたいのであれば積極的に購入するべきでしょう。
「三菱自動車」は、国土交通省が定める「先進安全技術性能認定制度」に認定され、耐久性・故障発生率にも問題ない(※2)ことが確認されています。
新車であればどのメーカーを購入されても問題はありません。
ダイハツの不正問題は大丈夫?
2023年4月28日にダイハツ車において、衝突試験や排出ガス、燃費の不正が発覚し大きな問題となりました。これを受けてダイハツの車を買って大丈夫か?心配な方もいると思います。
結論としては、ダイハツは再検査を行い、不正行為のあった車は生産停止および対応を進めており、第三者認証機関も検証結果も確認しているため、安心して購入いただけます。
買ってはいけない中古の軽自動車とは?
中古で軽自動車の購入を検討している人もいると思いますが、買ってはいけないものはあるのでしょうか?
中古で購入しても問題はないですが、失敗リスクも増えるため以下の4つをしっかりと押えておきましょう。
買ってはいけない中古軽自動車
- 年式が古い
- 保証がしっかりしていない
- 整備不足
- ADAS(運転支援システム)がない
1. 年式が古い
初めての場合、よほど安いなどの理由がなければ10年以上の低年式は避けるのが無難です。
一般的に軽自動車の寿命は10年程度とされており、中古車を買うのであれば3年以内の高年式がです。5年落ちになると劣化や走行距離が増える傾向はあるものの、メンテナンスされていれば問題はありません。
2. 保証がしっかりしていない
中古車は故障リスクがつきまといますので、保障がしっかりしていないものは買ってはいけません。
中古販売店を選ぶときは、保証内容をまず確認してください。
アフターフォローが充実する販売店で購入されると良いでしょう。
3. 整備不足
軽自動車は燃費がよいと言われますが、整備不足(エンジンオイル、タイヤ、スパークプラグの点検がされていない)の中古車は燃費が悪い恐れがあります。
燃費や長く乗ることをふまえると、なるべく整備された状態の良いものを購入するようにしましょう。
4. ADAS(運転支援システム)がない
新車のほとんどは、ADAS(運転支援システム)が標準装備されていたり、オプションで選ぶことができますが、古い型の中古車だとつかないことがあります。
ポイント
- 誤発進抑制機能
- 車線逸脱防止支援システム
- 衝突被害軽減ブレーキ
- 駐車支援システム
安全性を考える上でADAS(運転支援システム)は不可欠であり、これらがまったくない中古車は避けた方がよいでしょう。
中古だからこそ安全装備にも目を向け、内容が充実するものを選びましょう。

壊れにくい軽自動車ランキング【タイプ別】
壊れにくい・故障の少ない軽自動車ランキングについてまとめました。2021年日本自動車耐久品質調査を元に算出をしています。
タイプごとに紹介しているので、購入の参考にしてください。
【壊れにくい車】軽スーパーハイトワゴン
第1位 | ダイハツ ムーヴキャンバス |
第2位 | スズキ スぺーシア |
第3位 | ダイハツ タント |
全体としてダイハツが上位となります。
ダイハツムーヴキャンバスは、2022年7月にフルモデルチェンジを行い最新装備と安全性能を完備。軽自動車としては低重心で高い安定性をほこり、壊れにくい車で1位を獲得。
ダイハツは故障しにくいメーカーとしても知られています。
スズキ スぺーシアはボディーに高強度かつ軽量な素材「TECT」を使用することによって、耐久性と軽量化を両立。事故などにも強いといえるでしょう。
ダイハツ タントは長く乗れる車で、各部位において故障しにくいという口コミがよく出ています。実際の口コミでは30万キロまで問題なく使えたという声もあり、故障のしにくさはピカイチです。
【壊れにくい車】軽ハイトワゴン
第1位 | ホンダ N-ONE |
第2位 | スズキ ワゴンR |
第3位 | ホンダ N-WGN 日産デイズ |
軽ハイトワゴンでは、ホンダの軽自動車が上位となっています。
【壊れにくい車】軽セダン
第1位 | ダイハツ ミライース |
第2位 | スズキ アルト |
第3位 | スズキ ラパン |
ミライースやアルトなど価格が安い軽自動車も壊れにくいことが分かります。
【壊れにくい車】国内メーカー
1位 | トヨタ |
2位 | ダイハツ |
3位 | スズキ |
4位 | ホンダ |
5位 | スバル |
1位のトヨタの軽自動車販売比率は約0.1%で「ピクシスシリーズ」のみのため、実質的に壊れにくい軽自動車メーカー1位はダイハツとなります。
順位からは漏れていますが、日産や三菱自動車も耐久性・故障発生率に問題ないことは確認されています。
買ってよかった軽自動車の満足度ランキング10
これまでの情報をすべて踏まえた上で「買ってよかった」と思える軽自動車の最新ランキングをご紹介していきます。
満足度ランキングは、2022年の軽乗用車ランキングおよび編集部の取材を元に算出しています。
- 総合満足度ランキング
- 女性向け満足度ランキング
総合満足度ランキング
タイプ | 価格 | |
1位 N-BOX(ホンダ) | スーパーハイトワゴン | 144万8700円~ |
2位 スぺーシア(スズキ) | スーパーハイトワゴン | 139万4800円~ |
3位 タント(ダイハツ) | スーパーハイトワゴン | 138万6000円~ |
4位 ルークス(日産) | スーパーハイトワゴン | 146万3000円~ |
5位 ハスラー(スズキ) | ハイトワゴン | 138万7100円~ |
6位 ミライース(ダイハツ) | セダン | 86万200円~ |
7位 サクラ(日産) | EV | 249万3700円~ |
8位 タフト(ダイハツ) | ハイトワゴン | 135万3000円~ |
9位 N-WGN(ホンダ) | ハイトワゴンン | 129万8000円~ |
10位 ムーヴ(ダイハツ) | ハイトワゴンン | 113万5200円~ |
※スぺーシアは派生モデルの「スぺーシア ギア」も含む。
【買って良かった軽自動車1位】ホンダ N-BOX
- 価格帯:144万8700円~225万2800円
- WLTC燃費:19.0km/L~21.2km/L
- タイプ:軽スーパーハイトワゴン
買ってよかった軽自動車1位はホンダ「N-BOX」です。
満足度の高い理由として、軽自動車とは思えないほどの内外装の質の高さ、圧倒的な室内の広さ、優れた走行性能と燃費があります。
安全性・耐久性もしっかりしており、デザインも「ベーシックモデル」とスタイリッシュな「カスタムモデル」が用意されるなど、あらゆるニーズに対応。
ネックとして軽自動車としては価格が高いということができますが、車の品質をふまえれば割高感はありません。迷った時に失敗のない一台です。
【買って良かった軽自動車2位】スズキ スぺーシア
- 価格帯:139万4800円~200万6400円
- 燃費:17.5km/L~18.5km/L
- タイプ:軽スーパーハイトワゴン
スぺーシアは広々とした室内空間とラゲッジスペースをほこり、利便性と収納性に圧倒的な強みを持つ軽自動車です。
ハイブリッドシステムのため燃費性能も高く、軽自動車の中でも走行性がしっかりしているといえるでしょう。
日常使いで重宝するだけでなく、ロングドライブでもゆったりと安定した走りを楽しむことができます。
軽の中で壊れにくいというのも高く評価できるでしょう。
派生モデルの「スぺーシア ギア」も大人気で、SUVライクな見た目と走りができるので併せて注目です。
【買って良かった軽自動車3位】ダイハツ タント
- 価格帯:138万6000円~199万1000円
- 燃費:16.8km/L~17.4km/L
- タイプ:軽スーパーハイトワゴン
タントは子育てファミリー世帯に人気の高い車で、最大の強みはセンターピラーレスのミラクルオープンドア。開口スペースが大きいため、子供からお年寄りまで乗り降りがしやすく便利です。
シートアレンジもしやすく、ファミリー向けの機能性が高い点が魅力といえます。
走行時の視認性に優れ運転しやすく、歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備「スマートアシストⅢ」を搭載し安全性もすぐれます。
デザインもベーシックなモデルと、男性向けのスタイリッシュな「タントカスタム」まで用意され、パパからの支持も集めています。
お子様やご両親も安心して乗せたい場合、タントは買ってよかったと思えるはずです。
女性向け満足度ランキング
タイプ | 価格 | |
1位:ムーヴキャンバス | ハイトワゴン | 149万6000円~ |
2位:ワゴンRスマイル | ハイトワゴン | 129万6900円~ |
3位:アルト ラパン | セダン | 125万1800円~ |
女性向けでは「ムーヴキャンバス」と「ワゴンRスマイル」が人気です。
どちらもスライドドアや収納などの利便性、運転のしやすさや乗り心地といった快適性、さらに安全性まで申し分ありません。
デザインとカラーリングには違いがあり、自分が惹かれた車を買うのがおすすめです。
可愛さを追求したいという場合は「アルト ラパン」も人気があります。
買ってはいけない軽自動車まとめ
改めて買ってはいけない軽自動車についてまとめると以下のとおりです。
- 用途に合っていない
- 故障・壊れやすい
- デザインが好みではない
- リセールが高い中古車
自分がどんな生活スタイルで車に乗るのか、イメージしてそれに合った軽自動車を選ぶことが何よりも大切です。
壊れやすい車を避けるためには年式の古い中古車は避け、今回ご紹介した壊れにくい車種を選ぶとよいでしょう。
買ってはいけない軽自動車のメーカーというのは存在しませんので、自分が気に入った軽自動車を買うことをおすすめします。