「楽天が提供するセキュリテとは何か？」
「評判や分配金は？」
「楽天でソーシャルレンディングはできる？」
など、気になることや疑問はありませんか？
楽天はミュージックセキュリティーズ株式会社を通じて「セキュリテ」と呼ばれるクラウドファンディングサービスを提供しています。
このページではセキュリテとはどんな投資なのか？
さらにソーシャルレンディングとの違いについてご紹介します。
楽天が提供するクラウドファンディングのセキュリテとは？
楽天は投資型クラウドファンディングサービスである「セキュリテ」を2020年12月から開始しています。
これは楽天がセキュリテと提携し、委託を受ける形で行っているものです。
セキュリテの特徴をまとめると以下のとおりです。
セキュリテの特徴
- 応援したい社会性の高いファンドに投資できる
- 事業の売上に応じて分配金が発生する
- ファンドによっては特典も受け取りできる
- 投資時の取扱手数料は投資金額に対し5％～8%
- 入金と出金手数料は投資家負担
楽天のセキュリテは「ソーシャルレンディング」ではなく、社会貢献を目的とした投資型クラウドファンディングサービスです。
楽天はソーシャルレンディングを提供していないのでご注意ください。
よく誤解されがちなので違いについて手短にご紹介します。
セキュリテとソーシャルレンディングの違い
セキュリテは社会を応援する意味合いの強い投資で、クラウドファンディングと同じように特典がもらえます。
そこに加え「事業計画が達成されれば出資金以上のリターンを得る」ことが可能。ただし、事業計画が達成されなければ元本割れの恐れがあります。
一方、ソーシャルレンディングは応援より金融投資の意味合いが強く、利回りを重視していて特典はありません。
どちらも似ていますが目的が違うので気をつけましょう。
セキュリテのポイント
実際に募集された「セキュリテのファンド」を見てみましょう。
- しなの鉄道 車両更新応援ファンド
- 食の未来を守る有機野菜ファンド
- 日本初のヘルスケア革命を起こすAIファンド
- 広島産 苗木からこだわるワインファンド
- 東京大学宇宙線研究所（寄付のみで特典あり）
ポイントとしては、投資して稼ぐというより応援の色合いがつよく、世の中を応援しながら特典を受けられるのが醍醐味です。
楽天とは提携しはじめたばかりですが、さまざまな社会貢献プロジェクトがあり、これからさらに増えていくでしょう。
セキュリテの分配金
分配金は「事業計画が達成されれば出資金以上のリターンを得る」こともありますが、その反対のこともありますので注意が必要です。
つまり、事業計画が達成されなければ元本割れもありえます。
なお、2016年1月26日のデータでは償還率が100％を超えたファンドは85％になっており、分配金をもらえる確率は高いです。
→償還率（投資家特典・現物分配含む）の平均データ
あくまでクラウドファンディングがベースになっており、その上で特典や利回りを得ることができることがあれば嬉しいというスタンスで臨むのがよいでしょう。
もし分配金のみを目的とするのであれば、不動産型のクラウドファンディングがおすすめです。
楽天が提携するセキュリテの評判、メリット・デメリット
以下、評判、セキュリテのメリット・デメリットをまとめました。
セキュリテの評判
セキュリテは口コミは少ないものの評判はよく、信頼性にも優れ、社会貢献につながるクラウドファンディングサービスとして社会的に評価されています。
しかし、金融サービスとして考えると、分配金を目的とする人からはまだそれほど人気があるわけではありません。
あくまでクラウドファンディングとして評判がよく、金融投資としての注目はこれからといった状況です。
セキュリテのメリット
- 楽天証券で投資できる
- 楽天を通じて数万円から社会貢献投資ができる
- クラウドファンディングの特典が受けられる
- 事業計画が達成されれば分配金がもらえる
楽天で用意されているファンドはいずれも世の中に大きな影響を与えるものばかりで、投資のしがいがあります。
また、楽天証券を持っていれば比較的スムーズに始めることができます。
社会貢献投資のことを「インパクト投資」と呼びますが、投資を通じて日本を応援していきたいという方にはとてもおすすめです。
セキュリテのデメリット
- 元本保証がない（出資金額以上の損失負担はなし）
- 「セキュリティ」のサイトで本人確認書類と銀行口座番号を提出する必要あり
ファンドは楽天証券から申し込みできますが、セキュリティのサイトで契約者情報の入力を行う必要があります。
これは、楽天証券がミュージックセキュリティーズ社の委託を受けてファンドを募集するため。
また、元本保証はありませんのでその点は注意が必要です。
楽天でソーシャルレンディングはできないので注意！
よく「楽天でソーシャルレンディングはできるの？」と勘違いされがちですが、楽天でソーシャルレンディングサービスはありません。
あくまで、楽天証券が提携サービスとしてクラウドファンディングの「セキュリテ」を提供しているのが現状です。
セキュリテは社会貢献・特典がもらえるといった要素があるのに対し、ソーシャルレンディングは利回りを重視する傾向にあります。
もし、ソーシャルレンディングに投資したい場合は以下をご確認ください。
楽天でソーシャルレンディングができる時は来る？
業界最大手のSBI証券が「SBIソーシャルレンディング」を提供していることから、今後は楽天がソーシャルレンディングを提供する可能性はあります。
楽天証券は手数料が安いだけでなく、安全性・信頼性も高いのでソーシャルレンディングが登場すれば人気化するでしょう。
しかし、ソーシャルレンディングはトラブルも目立つようになっているため、楽天が進出するかどうかは微妙なところです。
全体のまとめ
ここまで楽天が提供する投資型クラウドファンディングの「セキュリテ」についてと、ソーシャルレンディングとの違いについてご紹介してきました。
セキュリテはクラウドファンディングサービスとしては、国内大手で評判をあつめています。
投資を通じて日本に貢献したいという方にはピッタリのサービスです。
しかし、金融サービスとしてみるとソーシャルレンディング比べて知名度が低く、人気化しているとはいえません。
とはいえ魅力的なサービスであるため要注目といえます。
楽天証券を利用すればスムーズに投資できるため、公式サイトを見て興味のある方は検討してみてください。
セキュリテを運営するミュージックセキュリティーズ概要
セキュリテを運営する、ミュージックセキュリティーズ株式会社の概要です。
| 社名 | ミュージックセキュリティーズ株式会社 |
| 英文社名 | Music Securities, Inc |
| 設立 | 2001年11月26日 |
| 代表取締役 | 小松 真実 |
| 取引金融機関 | 三井住友銀行 日比谷支店 |
| 所在地 | 東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル3階 |
| 登録番号 | 第二種金融商品取引業者 |
| 加入協会 | 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 |
| 主要株主 | 株式会社ミクシィ FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合 フィンテックグローバルトレーディング株式会社 スパークス・グループ株式会社 株式会社西京銀行 アイエスジーエス1号投資事業有限責任組合 株式会社三井住友銀行 株式会社電通 SMBC事業開発1号投資事業有限責任組合 株式会社日本政策投資銀行 |
ミュージックセキュリティーズは多くの会社から出資を受けていることが特徴で、上場も期待できると評判です。