本ページではサイドバーのSEO対策について、最新状況のもとに解説をおこないます。
サイトやブログ設計を考える時に、サイドバーをどう扱えばよいか答えが分からないという人もいると思います。
今回は実際に5つ以上のメディアを運営し、常に入念な市場リサーチを行っている弊社がサイドバーとSEOの関係についてまとめました。
サイドバーとは
(画像は、弊社運営サイトのサイドバー)
サイドバーとはサイトやブログにおいて、パソコン画面のサイドに表示されるメニューバーのことを指します。右端・左端どちらかに設置できますが、一般的には右端に表示されることが殆どです。なおスマートフォンの場合は、記事下に組み込まれる形で表示がされます。
弊社が運営するサイトの例でいうと「上記の黒枠」の部分になります。
サイドバーはユーザーや検索エンジンにとって目立つエリアとされ、主要なナビゲーション配置されるという認識が持たれています(重要)。
「著者プロフィール」「検索窓」「カテゴリ」「タグ」「アーカイブ」「人気記事ランキング」など自由に設置することが可能です。
これらの情報をサイドバーに掲載することで、運営するサイトの特徴を伝えたり読者の回遊率を高めることができます。
サイドバーとSEOの関係。正しい対策方法
結論から申し上げますとSEO対策をする上でサイドバーの扱いは重要であり、「設置した方が良いケース」と「しない方が良いケース」があります。
前提として、Googleは2018年から「EAT」と呼ぶ概念を重視しはじめ、現在では「E-E-T-A」をもとに検索順位を決定しまます。
この「E-E-T-A」におけるExpertise(専門性)とサイドバーは密接な関係があるため扱いには注意がいります。
サイドバーをどう扱うかは、ケースバイケースとなりますので、以下をご確認ください。
サイドバーを設置した方がよいケース
- 特化サイト
- 特化ブログ
- 超特化サイト
- 超特化ブログ
サイドバーを設置した方が良いケースは、「特化サイト」や「特化ブログ」を運営している場合にかぎります。
ここでいう特化とは、「自動車」「クレジットカード」「不動産」など特定のジャンルにしぼった状態のことを指し、超特化とは「トヨタ」「マスターカード」「住友不動産」というように更に細分化された状態をさします。
例えば「ユニクロ」のことだけを扱った超特化サイトを運営する場合、サイドバーの設置は有効です。ユニクロの特化サイト内に、サイドバーを設置して、そこに『新商品』『アウター』や『インナー』のカテゴリや人気記事ランキングを掲載しますと、テーマが同じのためサイトの専門性を深めることができます。
また、「自動車」に特化したサイトの場合も、サイドバーに自動車に関連するカテゴリや人気記事を掲載すると、自動車サイトとしての専門性を深めることができます。
Googleは専門性を高く評価しますので、同テーマの情報をサイドバーに設置することは「E-E-T-A」を高める上で有効となりえるでしょう。
サイドバーを設置しない(スッキリさせる)方がよいケース
- 扱うジャンルが広い場合
- 扱うテーマが広い場合
- 総合サイト
- 雑記ブログ
- 企業サイト
自分が運営するサイトにおいて、異なるテーマやジャンルを取り扱っている場合、SEO的にはサイドバーは設置しないかスッキリさせておく方が無難でしょう。
例えば同じサイト内に「美容」と「飲食」と「旅行」についてのカテゴリがある場合、美容記事が表示されている時に、別ジャンルのカテゴリが表示されるのは避けるべきです。
サイト内に異なるカテゴリが複数存在してしまうと、Googleの検索エンジンがサイトを訪れた時に何をテーマにしているか分からず、専門性を評価できなくなるため。
これは企業サイトにも言えることで、企業サイトは基本的にそれぞれが密接に関わっているものの、「事業ページ」「採用情報」「会社概要」は微妙にことなるため、サードバーはスッキリさせておく方が無難といえます。
これらに該当する場合、サイドバーをなくしてワンカラムにするか、またはサイドバーに掲載する情報は最小限にとどめるのが望ましいでしょう。
大事な情報を載せたいならサイドバーではなくフッターに設置する
(画像は、弊社運営サイトのフッター)
情報の充実やユーザビリティーの観点でどうしてもサイドバーを外せない場合は、サイドバーではなくフッターに情報を掲載するようにしましょう。
サイドバーは一般的にウェブページ上部に位置し、ユーザーや検索エンジンにとって目立つエリアとされ、主要なナビゲーションや重要なリンクが配置されます。こちらに一貫性のないテーマをしてしまうと、かえってマイナス評価を受けてしまう恐れがあります。
それに対してフッターは、サイト全体の情報提供やリンクをまとめる役割があります。
本文のコンテンツと関連性のない情報については、フッターに掲載しておく方がSEOの面でリスクが低いでしょう。
色々と情報を盛り込みたい時は、フッターに掲載しておくのがおすすめです。
全体のまとめ
サイドバーのSEO対策について全体をまとめてきました。
- サイドバーのSEO効果はある
- サイドバーは専門性を深める際に有効
- 逆効果になることもあるので注意
- 雑記ブログはスッキリさせた方がよい
- E-E-T-Aが進む今、サイドバーは状況に応じて使い分ける
- どうしても情報を載せたいならフッターにする
本ページでご紹介した内容は、すでに実践されている人もいると思いますが、あらためてサイドバーとフッターの役割については再確認しておきましょう。
サイトを最適化させて、検索順位の上位表示を目指していきましょう。