日産の人気SUV、エクストレイルが2022年にフルモデルチェンジ。4代目となり、スタイリッシュな見た目、進化した走行性能、最新技術の搭載で、多くの期待を集めました。
しかし、その一方で「ひどい」「後悔した」という声も…。
「車両価格が高すぎる?」「ガソリンモデルがなくなって不便?」「実際の乗り心地は?」
この記事では、エクストレイル愛好家の筆者が、客観的な事実とユーザーのリアルな声を徹底検証。8つの理由から、エクストレイルの真相に迫ります。
エクストレイル購入を検討する方も、そうでない方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
エクストレイル、なぜ「ひどい」と言われる?8つの理由を徹底検証
日産新型エクストレイルが一部でひどいといわれる理由を8つまとめました。
- 車両価格が高くなった
- デザインが大きく変わった
- ガソリンモデルの廃止
- 燃費効率が悪い
- シフトレバーが操作しづらい
- シートクーラーが採用されていない
- 3列目シートが少し狭い
- 車重が重い
それぞれ詳しく検証していきます。
車両価格が高くなった
先代モデルのエクストレイルは、車両価格が319万円〜でしたが、新型エクストレイルは351万円〜と30万円以上も高くなりました。
これだけの値上げは過去になく、原材料の高騰をふまえても消費者から「ひどい」と思われても仕方ないかもしれません。
実際に見積もりをとっても、予算オーバーとなる場合も多く、購入をためらう大きな理由となっています。
デザインが大きく変わった
先代モデルのワイルドで力強いデザインと比べて、新型エクストレイルはスタイリッシュになりすぎたという声が出ています。
筆者としては洗練されていて好みですが、旧モデルが持っていた個性や存在感が薄れ、「個性がなくなった」と評価されることがあります。


従来のファンからすればデザインに不満に感じても不思議ではないでしょう。
ガソリンモデルの廃止
先代モデルはガソリンモデルも展開され、ガソリン車特有のパワーを求める方にも人気がありました。
しかし、新型エクストレイルはハイブリッドモデルのみの展開であり、ガソリン車好きのユーザーの選択肢が減ってしまいました。
筆者としてもガソリン車の廃止は残念ですし、この点は一部で「ひどい」と言われることがあります。
燃費効率が悪い
新型エクストレイルはハイブリッド車ですが、WLTC燃費が20km/Lを切っている点が残念と言われています。
競合車種であるトヨタ RAV4の21.4km/Lと比べても劣っており、燃費を重視するオーナーから不満の声が出ています。
積載能力が高いため仕方ない面はありますが、さらなる改善が期待されます。
シフトレバーが操作しづらい
新型エクストレイルでは電子型シフトレバーを採用しています。
電子型シフトレバーについては「操作しづらい」「苦手」との声を耳にすることがあります。
使い方はシンプルですが、ボタンの位置や操作方法など、従来のシフトレバーに慣れていると操作に難しさを感じるかもしれません。

慣れれば問題なく使えるので、心配はいらないでしょう。
シートクーラーが採用されていない
シートクーラー(シートベンチレーション)はシートの熱を吸い込み、涼しくする機能で、夏場には重宝します。
競合車にはこの機能が採用されていることが多い中、新型エクストレイルには搭載されていないため、一部で不満の声が出ていました。
筆者としてはエアコンがあれば問題ないと感じますが、快適性を重視する方にとってはマイナスポイントといえるかもしれません。
3列目シートが少し狭い
新型エクストレイルにはオプションで3列目シートが設定できますが、頭上高が840mmとやや狭いです。
小さな子供には問題ありませんが、大人には窮屈に感じられます。
ファミリーカーとして使用する場合、3列目シートの快適性は重要なポイントになるため「ひどい」と感じるユーザーも少なくありません。
3列目シートはこじんまりとしているため、重視する場合は試乗して確認されることをおすすめします。
車重が重い
新型エクストレイルは、車重が重いことに伴う弊害を指摘する声も多数見られました。
ライバル車と比べて200〜300kg重いため、雪道などでの走行安定性の低下が懸念材料となっています。
また、車重が増えることで燃費面にも影響が出ており、実燃費が悪いと感じるオーナーも多いようです。
しかし、新型エクストレイルの燃費リサーチでは、2WDの燃費達成率は90%、4WDの燃費達成率は81.3%となっており、客観的には実燃費は良好といえます。
エクストレイルで後悔する人・しない人!購入前に知っておくべきこと
新型エクストレイルを購入して後悔しやすい人・後悔しない人について、ポイントをまとめました。
後悔する人の特徴
まずは、新型エクストレイルで後悔しやすい人について確認しておきましょう。
ガソリンエンジンを好む人
新型エクストレイルは全グレードで「e-POWER」を採用し、ガソリン車の設定がありません。
従来のガソリンエンジンのパワーや特性を好むユーザーにとっては、この点が大きな不満となります。
ガソリンエンジンのダイレクトな加速感や、味わいを求める人には、新型エクストレイルは選択から外れるでしょう。
購入費用を抑えたい人
新型エクストレイルは特別高価というわけではありませんが、ガソリン車がラインナップにないため、価格を高く感じやすいといえます。
ハイブリッド車のみに加え、原材料の高騰によって価格も値上げしてます。
購入費用を安く抑えたいと考える人にとっては、向かないかもしれません。

新型が向かない場合は、旧型エクストレイルの中古車を買うのがおすすめです!費用も抑えられますよ。
後悔しない人の特徴
新型エクストレイルで後悔しない人は以下のとおりです。
最先端の技術を体感したい人
日産の最新技術を満載した新型エクストレイルは、e-4ORCEやプロパイロットなど、国内最先端の技術を体感したい方におすすめです。
家族向けやアウトドアで使う人
広々とした室内空間とクラストップレベルの積載能力を備え、ファミリーカーやアウトドアにも最適です。プロパイロットによる長距離運転支援で、旅行やキャンプもバッチリ楽しめます。
走行性に優れた快適なドライブ、充実したアウトドア、家族との楽しい時間を重視するなら、新型エクストレイルは向いているでしょう。

エクストレイルはあなたにとって「買い」か?後悔しないための最終判断
新型エクストレイルは、車両価格の上昇や燃費効率など、一部で「ひどい」と言われる点があるのも事実です。
しかし、それを補って余りある走行性能の高さ、利便性、そして最新技術による快適性は、大きな魅力と言えるでしょう。
ガソリン車がラインナップからなくなり、価格帯も高くなったことで、エクストレイルは少し高級志向へとシフトしました。この変化をどう捉えるかは、購入を検討する人によって異なります。
これらのデメリットをしっかりと理解した上で、メリットに魅力を感じるのであれば、新型エクストレイルは間違いなく「買い」です。
この記事で紹介したデメリットと対策を参考に、ぜひ実車に触れて、あなたにとってエクストレイルが「買い」かどうか、じっくりと判断してください。
後悔しない車選びを応援しています。