軽自動車の中でもトールワゴンと呼ばれるカテゴリーは、使いやすくデザインにも優れていることが多いので、全体的に人気が高いです。実際に、軽自動車全体で見ても、このカテゴリーでの販売台数が大きいものが目立ちます。
その中で、ダイハツのウェイクは売れ筋と比べるとさほど人気がないのでは?と気になる人もいるかもしれません。
このページではウェイクのメリットとデメリットをまとめ、後悔のない車選びをするためのコツをご紹介します。
目次
ダイハツ ウェイクの販売状況を確認
「トールワゴン」はニーズが大きいこともあり、各社で不動の人気を持つモデルを送り出しています。ホンダであればN-BOXが代表的ですし、同じダイハツにはタントがという人気車があります。
こうしたモデルと比較して、ウェイクは最大のサイズを持つモデルとして、鳴り物入りで発表されました。実際の販売状況はどうでしょうか?
軽トールワゴンのライバルに差をつけられている
ウェイクはライバル車に差をつけられていて、それが販売台数によく表れています。2016年の統計では、N-BOXは17万台弱売れ、タントは16万台弱となっています。それに対して、ウェイクは3万台となり、5分の1程度の売り上げです。
同じダイハツのタントの大ヒットも影響
ウェイクが発売されたのは2014年で、ある程度販売台数が伸びたものの、その後は低調を続けています。軽トールワゴンというジャンルに人気が出たことや、同じダイハツでタントがヒットした影響もあるでしょう。
軽では最大サイズなので乗る人を選ぶ
ウェイクは、軽自動車の課題となっている「ラゲッジスペースの確保」を大きなテーマとして開発されています。そのため、車高をかなり高くして、1,835mmまで上げています。これは他の車にはない高さです。室内の高さも1,445mmあり、これは軽自動車でもないステップワゴンよりも高い数字なのです。
この広さはとても魅力的で、特にアウトドアユースでは大きなメリットです。
人気がないわけではない
ダイハツにはタントという人気トールワゴンもあるため、明確な目的がないとどうしてもタントにお客が流れがちですが、人気がないわけではありません。
実際にステップワゴンの売り上げもウェイクと同じ年間3万台であることを踏まえると、一慨に人気がないとは言えないでしょう。
ウェイクはコスパに優れたメリットの多い車である
ライバル車と比べると売上では劣るウェイクですが、メリットも多く、使い方によっては非常におすすめできる車です。
具体的にどんなメリットのある車なのか、プラスの面からチェックしてみましょう。
実用性が高く、トランポにも使える
軽でサイズが大きいというのは、圧倒的な実用性の高さにつながります。
室内の高さがありますので、大きなキャンプ用品やゴルフバッグのようなものも無理なく積めて、出し入れもしやすいです。バイクを運ぶトランポとしても十分使うことができ、軽自動車としては他には実現が難しいものも、ウェイクなら可能です。
アウトドアや車中泊目的ならウェイクは買い
アウトドア目的であれば、ウェイクはその真価を十分に発揮してくれます。荷室が広く高いので、スペースを存分に活用して、たっぷりと物を積み込みこむことができるからです。たくさんの物を積みやすいように棚を作ったり、高さを生かすために天井部にラックを設けたりするのも楽です。
軽自動車では珍しく、車中泊も可能なサイズとなっているのも魅力的です。ゆったりと体を横にすることができますし、車内で着替えるのも窮屈感がなく、快適です。
価格を抑えて買いたい人にも向いている
ウェイクはその実用性に比べて人気がなく、ライバル車にかなりの差を付けられている状態です。これは逆に、購入価格の面ではメリットとなります。人気がない分、中古車でも安く売られているので、買いやすい状況が続いています。
さらに、新車でも値引きを引き出しやすいというメリットもあります。ライバル車と比較して価格交渉をすることで、より価格を落とすことができて、コスパ良く新車を買えるのはとても助かります。
ウェイクが人気ないと言われてしまう理由とは?
軽自動車の難点である、室内のスペースや荷室の大きさという点で解決策を持つウェイクですが、実際には気になるデメリットもあります。
メリットも大きいダイハツウェイクが人気がないと言われてしまう理由を、いくつかの観点から考察してみましょう。
重量があり、走りとパワーが良くない
車高を高くしている分、ボディーを大きく重くしないといけません。これはパワーに限界のある軽自動車にとって、ダイレクトに走行性能の悪化という影響をもたらします。軽自動車の馬力のマックスは64PSと決まっていますので、どんなに重量を重くしても、この制限の中で車を走らせないといけません。こうした問題があり、ウェイクは発進がもたついて苦しく感じられ、坂道での走行に無理が出てきてしまうのです。
特に、アウトドアユースを意識しているということもあって、荷物をたっぷり積んで運転したいドライバーも多いものです。ただでさえボディーが重いのに、たくさんのアイテムを満載したら、なおさらパワー不足になりがちです。
燃費は悪くはない
車重が重くなると、それだけ燃費も悪くなります。トールワゴンという形状は空気の抵抗をより受けますから、余計に燃費を悪くする原因となります。
ただ、燃費については統計的に悪いわけではないので気にしなくてよいでしょう。
乗り心地があまり快適ではない
車高が高いため、どうしても全体の重心が高くなります。そうなると、コーナーでの挙動が怪しくなり、振り回されるような乗り心地となります。これは運転のしづらさだけでなく、乗員が快適にドライブを楽しめないという問題にもつながってきます。
さらに、重量が重いために足回りに負担がかかってしまって、十分に振動を吸収できないという不快さも生み出します。そのため、ローリングと共に振動が強くなるという問題も出てきて、快適さから遠い車内環境になってきてしまうわけです。
もともとトールワゴンは背が高いため、風の影響を受けやすい構造です。ウェイクは軽自動車で一番車高が高いということで、最もその影響を受けやすい車です。
特に高速走行をしている時はあおられる感覚が強くなるので要注意。
ウェイクを買って後悔する可能性があるとすれば乗り心地になるので、購入前に試乗してフィーリングを確かめられることをおすすめします。
特に問題なければ心配する必要はありません。
外観が万人向けではない
ダイハツには、タントという、軽トールワゴンの代表的なモデルがあり、ウェイクは見た目で差別化を図っています。
タントはどちらかというと女性にも好かれるスタイルで、誰からも受け入れられるデザインです。
そこで、ウェイクはアウトドアを好む男性目線で、ゴツゴツとした外観を強調しています。これは好きな人にはとても印象的で、愛着の持てるデザインです。しかし、万人向けとは言えない外観で、どうしてもターゲットが絞られてしまうのです。
一部のファン以外には評価されにくい
タントにもカスタムモデルなど、スタイリッシュで男性が好むデザインを持つグレードが用意されています。街乗りでもアウトドアでも映えるミニバンテイストの概観を持つ人気車があれば、当然そちらの方が受け入れられるわけです。
ウェイクは個性的であるがゆえに選ばれにくく、一部のファン以外には評価されにくいと言えます。
ライバル車の人気が高い
軽トールワゴンはデザイン面でも、機能面、走行性能の点でも、成熟したライバル車がすでに存在しています。どのメーカーにもそうした代表的なモデルがあり、それが売上分散につながっています。
ウェイクはアウトドアユースという面を強調することで、ややニッチ向けと見なされてしまいました。それだけライバル車の出来が良く、人気が非常に安定して高いと言えるかもしれません。
ライトユーザーが選びにくい
ユーザーは間違いのない選択肢となるN-BOXやタントと比較して、どんなメリットがあるのか?後悔しない買い物なのか?と考えるわけです。そのメリットがサイズだけであり、乗りにくい車であると感じてしまうと、どうしてもウェイクを選ぼうという動きにはなりづらいものがあります。
女性が選びにくい
個性的なデザインということであれば、スズキのハスラーの人気が非常に高いですが、世代や性別を問わずハスラーのおしゃれな外観は支持が厚く、販売台数もその人気のほどを物語っています。
ちょっと変わったデザインの車が欲しいという人だと、どうしてもハスラーに流れてしまいますので、ウェイクのメリットが生かされないのです。
買ってから後悔しないために!ウェイクが向いているのはどんな人?
ダイハツのウェイクは、ミニバンよりも室内高が高いなど、車内の広さは軽自動車ナンバーワンの車です。そのため、トランポなどの実用的な使い方ができる他、アウトドアユースにも使いやすいのが特徴です。
実用性を重視する人には、ダイハツ ウェイクは非常に向いているでしょう。
購入前に試乗さえすれば後悔しない
車高が高い分、走行性能や乗り心地があまり良くないといわれますが、あくまでライバル車との比較であって、大きな問題はありません。
乗り心地というのは人それぞれ感じ方が違うので、試乗してみて違和感がなければ、ウェイクを購入しても後悔することはありません。
ウェイクはハマる人にはとことんハマる魅力をもった車です。
しかも、中古車価格が安く、新車でも値下げがしやすいといったメリットもあります。メリットとデメリット、両方の面を考慮して選んでください。
ダイハツ ウェイクをお得に買うコツは?
ウェイクは軽自動車の中でも値引きしやすいことで知られています。
もし、買うのであれば新車を値引きして買うのがもっともお買い得になるでしょう。
値引きのコツはシンプルで、最新の相場と競合車を押えるだけ。
ウェイクの購入を検討している人は以下の記事もチェックしておきましょう。