電気自動車(EV)で大人気のテスラは、環境に優しい最先端のクルマとして、さまざまな魅力があります。
しかし、全てのドライバーにとってテスラが理想的かと言えば、決してそういうわけではありません。
もしテスラの購入を検討している人は、後から後悔しないように、自分に合っているか事前に確認しておきましょう。
ここでは、テスラを購入した後に後悔しやすいパターンをご紹介します。
この記事の専門家

日本車から輸入車まで、ありとあらゆる自動車に精通し、車や関連サービスの口コミ・コスパなどを調査している。車業界で働いた経験と知識を活かし、リアルな情報を書いている。
※情報は執筆時点のものとなっています。あらかじめご了承ください、
テスラを購入して後悔してしまう人とは?
テスラに代表される電気自動車は、車のパワートレインがガソリンではなく、電気によって駆動する特徴があります。
このテスラを購入してから、後悔してしまう可能性がある人をまとめました。
後悔してしまう可能性がある人
- 維持費の安さを期待する人
- 普段の動線上に充電施設がない
- 荷室の広さを期待する人
- ロードノイズに敏感な人
維持費の安さを期待する人
テスラはガソリンの給油が必要なくなるため、維持費が安くなると考える人もいるかもしれません。
しかし、ガソリンの給油は不要でも、充電費用はもちろんのことメンテナンスと修理にも費用がかかります。
「修理費」は日本車よりかかるというオーナーの声があるので注意が必要です。
テスラをぶつけると日本車の修理と比べると倍額以上の金額と修理に長期間掛かりますので、皆様重ねて運転ご注意下さい。
(引用:モデル3の修理費の参考)
テスラで経済的にもエコを求めてしまうと後悔する可能性はあるでしょう。
普段の動線上に充電施設がない人
多くの人は、普段よく行動するエリアはだいたい決まっているものです。
自宅と職場の間が行動範囲という人もいれば、スポーツジムや大好きなショッピングモールなど、定期的に足を運ぶ場所があるかもしれません。
そうした動線上に、テスラのスーパーチャージャーを含めた充電施設がない場合は注意が必要です。
全くないという人は、車を充電するためだけに、行動範囲から外れた遠いロケーションまで、定期的に足を運ばなければならなくなります。
そうなると、利便性よりも面倒さが大きくなってしまうリスクは高くなるでしょう。
荷室の広さを期待する人
ガソリン車と比べると、テスラは大きいバッテリーを積載しなければならないため、荷室は全体的にコンパクトとなっています。
リアラゲッジルームだが、奥行きは十分な半面、タイヤハウスの張り出しが結構大きく、トランクの奥のほうの幅のゆとりはそれほどでもない。それでも短期海外旅行用の63cmトランクなら3個は縦積みできそうな感じであった。
(引用:【テスラ モデル3 2900km試乗】驚異的な性能だが、まだ万人にオススメはできない)
大きな荷物をたくさん積みたい人や、荷室が広々とした車が欲しい人にとっては、テスラはスペースという点で理想的ではないかもしれません。
購入してから使い勝手がイマイチとガッカリする可能性はあります。
ロードノイズに敏感な人
電気自動車はエンジン音がないため、走行中の車内はとても静かです。
これまでガソリン車を運転していた人だと、静かすぎて稼働しているとは思えない人もいるほどです。
しかし、車内が静かなことで、かえってロードノイズが気になってしまうという人が一定数見られます。
音に敏感な人は試乗して問題ないか確認しておくと良いでしょう。
テスラを購入すべき人とは?こんな人におすすめ
テスラは電気自動車のなかでもさまざまなメリットがあります。
他のEVと比較して、このメーカーを選ぶことで大きなメリットを感じられるのは、どんな人なのでしょうか?
こんな人に向いている
- 航続距離が長いEVが欲しい人
- EVでも加速性を楽しみたい人
- 最先端の技術を楽しみたい人
- EVの寿命を気にせず乗りたい人
航続距離が長いEVが欲しい人
電気自動車と言っても、フル充電の状態からどのぐらいの航続距離があるかという点は、メーカーや車種ごとに異なります。
航続距離が短ければ、ひんぱんに充電が必要になります。
テスラは、500万円以内で購入できる電気自動車の中では、トップクラスに航続距離が長いという強みがあります。
充電の回数が減ることで行動範囲が広がりますし、充電にかける手間や時間の節約にもつながります。
電気自動車でも加速性を楽しみたい人
テスラは、加速性という点においても圧倒的といえるスペックがあります。
例えば「モデル3」のロングレンジでは、完全停止している状態から100km/hに達するまでにかかる時間は約4.4秒と、とても短くなっています。
この加速性については、口コミで「爆発的な勢い」「ジェットコースターみたい」などと表現されることもあります。
最先端の技術を楽しみたい人
テスラの車内は、シンプルでスッキリしていますが、あらゆる機能や装備にテクノロジーが駆使され、ドライバーは最先端の技術を堪能できるでしょう。
操作は基本的にタッチパネル
テスラの距離計やスピードメーター、燃費系などのメーター類は、全てスクリーンに表示され、エアコンの操作もすべてタッチパネルで操作することができます。
IoT技術の最先端と言っても過言ではない車内環境を存分に楽しみたいという人なら、テスラは大いに満足できるでしょう。
EVの寿命を気にせず乗りたい人
EVを購入する際に、バッテリーの寿命を気にされる方も少なくありません。
バッテリーは衰えれば交換することはできますが、高額となりますので実際には難しい面があります。
しかし、テスラの場合は「8年または192,000kmいずれか先に達するまで、 70%のバッテリー容量を保証」がつくので寿命の心配がありません。
テスラが向いていない人とは?こんな人は注意
テスラをはじめとする電気自動車が向いていないのは、どんな人なのでしょうか?
最後にあらためて確認しておきましょう。
こんな人には向いていない
- プランニングが苦手な人は向かない
- 自宅もしくは自宅のそばに充電施設がない
- EVにに節約効果を期待する人
- 時間にせっかちな人
プランニングが苦手な人は向かない
電気自動車は、1日の走行距離に応じて充電作業が必要です。
自宅でしっかり充電していても、走る距離によっては途中で充電する必要があります。
全国各地にガソリンスタンドはありますが、全てにスーパーチャージャーが設置されているわけではありません。
日本ではスーパーチャージャーを見つけることが困難なことも珍しくないのです。
そのため、電気自動車のドライバーは、目的地までのルートを決める際には、どこに充電施設があるかという点も含めて入念なプランニングが必要です。
このプランニングが面倒だと感じる人や、気の向くままに長距離ドライブを楽しみたいという人だと、残念ながら電気自動車では得られるメリットよりも感じるデメリットの方が大きくなってしまいます。
自宅もしくは自宅のそばに充電施設がない人
自宅もしくは自宅のそばに充電施設がない人は注意が必要です。
テスラに安心して乗るためには、常にフル充電に近い状態で自宅を出発することが理想的です。夜寝ている間やテレビを見ている時間を使って自宅で充電できる環境は、まさに理想的と言えるでしょう。
自宅で充電できなくても、自宅の周辺に充電施設があれば、充電に時間はかかるものの安心感を得ることができます。
このように近くに充電環境がない場合は向いていないといえるでしょう。
EVにに節約効果を期待する人
電気自動車にすることでガソリン代がかかりません。
しかし充電費用を含めてメンテ代はかかりますし、電気自動車ということで修理にかかる費用はガソリン車よりも割高になってしまうケースは少なくありません。
電気自動車へ乗り換えることで維持費を節約できると考えている人だと、買った後に後悔する結果になりかねません。
時間にせっかちな人
テスラは1回の充電でかなりの長距離を走ることができます。
しかし、ギリギリの状態で走行することは不安なもの。そのため多くの人は、こまめに充電をしながら目的地まで向かいます。
EVの充電にかかる時間は約30分程度が目安です。この時間が待てないという人にはテスラは向いていないでしょう。
全体の結論まとめ
テスラには「航続距離が長い」「EVでも加速性が高い」「最先端の技術を楽しめる」などさまざまなメリットがあります。
相性がよい人にとってはこれほど魅力的な車はないでしょう。
しかし、EV環境が充分に整備されていない日本では、人によって相性の問題があることも事実です。
適性が合えばテスラは非常におすすめであるため、購入前に本記事に目を通しておきましょう。