
2023年8月2日に行われたランドクルーザー250と新型70の発表会で、シルエットで登場したランドクルーザーのミニ版「ランクルミニ」。
正式名称はランドクルーザーFJとして、トヨタがこの新型モデルを2026年年央頃に発売することを発表しており、ランドクルーザーの末っ子として登場する見込みです。
そこで今回は、ランクルミニ(FJ)の最新情報をリアルタイムでまとめました。
目次
ランクルミニ(FJ)とは?その誕生の経緯とコンセプト

2023年8月2日に行われたランドクルーザー250と新型70の発表会が終わりに近づく中、今後のランドクルーザーシリーズの方向性を暗示する映像がスクリーンに投影され、未発表の新型車の姿が捉えられました。
その車は、ランドクルーザーシリーズとしては明らかにコンパクトなデザインであり、ランクルのミニ版ではないかと話題になりました。

その熱い期待に応える形で、2025年10月21日、トヨタ自動車はついに「ランドクルーザー“FJ”」(通称 ランクルミニ)を世界初公開しました。

(ランクルミニ改めランドクルーザーFJ)
ランクルFJは、ランクルが持つ「どこへでも行けるタフさ(信頼性・耐久性・悪路走破性)」という本質的な魅力はそのままに、「本格派ファンだけでなく、もっと幅広い人々に、日常の中でも気軽にランクルライフを楽しんでほしい」という想いから開発されたモデルです。
より多くの人々が、自分らしく自由に楽しめるSUVとして、過去最大クラスの注目を集めていると言えるでしょう。
ランドホッパーという名称
ランクル250発表会の6日後にトヨタが「LAND HOPPER(ランドホッパー)」という商標を日本の特許庁に申請しました。
これがランクルミニではないか?という声が広まりましたが、ランドホッパーは新たにランドクルーザーシリーズに加わる小型モビリティ(3輪自転車)であり、ランクルミニとは異なります。

ランクルミニ(FJ)の日本発売日はいつ?

(画像出典:トヨタ自動車)
ランクルミニ(FJ)の日本国内の発売は、2026年年央頃に予定と公式アナウンスされています。
プロトタイプが明らかになっており、すでに日本で大ヒットを記録したジムニーノマドに対抗するため、ライバル車を意識した早い時期での投入が予想されます。
元々、2025年度内に発売するという話もありましたが、豊田自動織機の不正問題の影響によりスケジュールが見直されました。
こうした背景から、公式発表は「年央頃」とされていますが、市場の熱気やライバルの動向次第では、2026年の春から初夏にかけて、予定より少し早く登場する可能性も十分にあると予想されます。
ランクルミニ(FJ)の価格予想

ランクルミニ(FJ)の予想価格は、380万円~480万円程度が見込まれています。 この価格帯は、トヨタのラインナップで言えば「RAV4」(約323万円~)や「ハイラックス」(約410万円~)に近いイメージ**となり、非常に現実的なラインと言えるでしょう。
巷でライバルと噂される「ジムニーノマド」(約265万円~)と比べると高価に感じられるかもしれません。しかしこれは、ランクルミニがジムニーシエラよりも一回り大きな車体サイズであることや、ランクル伝統の堅牢な構造(ラダーフレームなど)を本格的に採用するためと予想されます。
ランドクルーザーシリーズ("250"が520万円~、"70"が480万円)の中では最も手の届きやすいエントリーモデルとなることは確実で、この価格設定であれば、トヨタが公式に掲げる「より手に入れやすく」というコンセプトにも合致します。
ランクルミニ(FJ)の最新情報とスペック

(画像はプロトタイプモデル)
ランクルミニ(FJ)はクロスカントリー志向の小型SUVとしての位置づけとなり、スズキのジムニー5ドアモデルに匹敵するパワートレインとサイズをもちます。
ランクルにふさわしい「悪路走破性と機動性」だけでなく、「コンパクトな使いやすさ」も追求したモデルとなります。
ランクルミニのエクステリア

(出典元:トヨタ自動車)
エクステリアデザインは、背負い式スペアタイヤを採用し、一目でオフロード車と分かるものとなっています。
ヘッドライトは「角目調」と「丸目調」から選べ、迫力のある樹脂フェンダーによって、ランドクルーザー250を小さくしたようなシルエットになります。
車体には、FJクルーザーと共通する要素がいくつかあり、特にボンネットとドアミラーのデザインが一致し、FJクルーザーが意識されています。

外装色には基本的に6色展開(予想)で、プラチナホワイトパールマイカ、アティチュードブラックマイカ、シルバーメタリック、ダークグレーメタリックダークブルーマイカ、エモーショナルレッドが含まれます。
ランクルミニのサイズ
通常のランクルよりコンパクトで、ジムニーノマドに対抗したコンパクトSUVサイズの位置づけとなります。
実寸法は、全長4,575mm×全幅1,855mm×全高1,960mmです。
ジムニー5ドアよりも大きくRAV4やカローラクロスに近いサイズ感ですが、ランクルミニは背が高い点が差別化ポイントとなります。
「ランドクルーザーに乗りたいけどサイズが大きい...」という人にとって理想的な選択肢となるでしょう。
ランクルミニのインテリアは移動の楽しさを体感できる

(画像出典:トヨタ自動車)
新型ランドクルーザーFJのインテリアは、「移動の楽しさ」を体感できる空間を目指して設計されています。
運転席は、車が今どのような状態にあるかひと目で分かるよう、スッキリとした水平基調のデザインを採用。モニターやスイッチ類も機能的に集約され、様々な環境でも直感的に認知し、操作できるワクワクするようなコクピットレイアウトが魅力です。
安全性へのこだわりも徹底しています。ボンネットの付け根やインパネ上面を低く設計することで、見通しの良いスッキリとした前方視界を実現。さらに、窓の下のライン(ベルトライン)も低くすることで、悪路走行時でも不安になりがちな足元の路面までしっかり見下ろせる、抜群の見晴らしを確保しています。
ランクルミニ(FJ)の走行性能とパワートレイン

ランクルミニ(FJ)は、ランクル伝統のタフな「悪路走破性」と、コンパクトだからこそ実現した「気軽な軽快さ」の両立を目指して開発されました。
信頼の2.7Lガソリンエンジンと本格4WDシステム
パワートレインは、信頼性の高い2.7Lガソリンエンジン(163PS)を搭載。これに滑らかな6速ATと、本格的なパートタイム4WDシステムが組み合わされます。
"70"譲りの走破性と、街中が得意な機敏性の両立
走りの土台となるプラットフォームは、世界中の過酷な環境で鍛えられたものをベースに改良。十分な地上高(車高)を確保するだけでなく、足回りは兄貴分である"70"シリーズにも匹敵する「タイヤの浮きづらさ」を実現しており、悪路走破性に一切の妥協はありません。
それでいて、ホイールベース(前後のタイヤ間の距離)を"250"シリーズより270mmも短縮したことで、最小回転半径5.5mという驚くべき取り回しの良さも確保。オフロードでの高い機動性はもとより、街中でのUターンや駐車も得意としています。
さらに、ボディ剛性も徹底的に高めることで、高速道路やカーブでも安心できる優れた操縦安定性を実現。まさにランクルファミリーの名にふさわしい、信頼と実績に裏打ちされた走りと言えるでしょう。
ランクルミニ(FJ)の最新情報まとめ!
ランドクルーザーシリーズの新たな末っ子として、「ランクルミニ(FJ)」への期待は高まるばかりです。
ランクル伝統の「堅牢性」と、日本市場で重宝される「取り回しの良さ」を両立するモデルとして、その仕上がりから目が離せません。
プロトタイプはすでに公開されており、2026年に予定される公式発表が待たれます。ランクルが切り開く新たな市場と、その活躍を心待ちにしましょう。
