2024年10月に新登場し、大きな話題をあつめているスズキ新型フロンクス。
コンパクトタイプのSUVを検討する上で、フロンクスの最新の評判が知りたい人もいると思います。
そこで本ページでは、フロンクスの良い口コミ・悪い口コミを詳しくまとめ、おすすめな人をご紹介します。

購入を検討している方は、ぜひ最後まで参考にしてください。
目次
スズキ新型フロンクスの良い口コミ・評判
(出典元:新型フロンクス|スズキ)
2024年10月16日に日本で新型デビューを飾ったスズキ・フロンクスは、以下の点について高評価とともに良い口コミ・評判が出ています。
- 優雅さを感じさせるエクステリア
- クラスを超えた上質なインテリア
- 高速巡行を得意とする走りのテイスト
- 日本の道路事情にマッチしたサイズ
- 標準で全てがそろった充実装備
これらの良い口コミについて詳しくご紹介していきます。
① 優雅さを兼ね備えるエクステリア
スズキ・フロンクスは、あえてクーペスタイルのSUVに設計されていますが、日本市場のBセグメントSUVでもっとも高級感があると口コミで評判です。
躍動感と優雅さを兼ね備えたフロンクスのアデザインは、日本のSUVではトヨタ・ハリアーや、レクサスRX・NXの高級車くらいしか見当たりません。
めちゃくちゃ楽しみにフロンクスを見に行った
車は価格を考えるととても良かったし、今風のデザインもスズキにしては垢抜けていて試乗が楽しみ。OPほぼゼロでも成り立つ感じが好印象だった。頑なに3点セットとかえるプランは頼まれたが笑
あの小ささはイイと思うなあ。とても気に入りました
— きのぴ@S660 (@NH5Atle0F7vDzPe) September 8, 2024
フロンクスは、スズキの車の中でも垢ぬけたデザインが口コミで好評で、万人受けというよりも独自のポリシーが感じられ、車好きの人々から高い評価を得ています。
② クラスを超えた上質なインテリア
フロンクスの特徴の一つは、ワンランク上の上質さであり、それが最も際立っているのが、上質さを身にまとったインテリアです
インパネ中央部にディスプレイオーディオを配置しているのは今どきの流儀通りで、そこから運転席に至るまでの仕上げは極めてオーソドックスなデザインです。
しかし、そこから広がるメタル調加飾パネルや、ドアトリムとシートに採用した2トーンの落ち着いた色彩は、セグメントを超える上質さを感じさせる仕上がりです。
フロンクス、内装結構頑張ってるやん
インド製でこのクオリティはすげーな pic.twitter.com/XZCJ8T52Kp— オコジョ (@kyohn007) July 10, 2024
「インド製」というのが気になるという口コミもありますが、今や普通のことで、ホンダのWR-Zもインド製なので気にする必要はないでしょう。
③ 高速巡行を得意とする走り
スズキ・フロンクスは、試乗レビューにおいて高速や長距離走行のしやすさに定評があります。日本仕様車は、2022年からスズキ車に搭載され始めた1,460ccのK16Cエンジンにマイルドハイブリッドシステム(ISG)を組み合わせたもの。
そこに6速ATを採用したあたりは、コンパクトカーでありながら高速巡行でも高評価の「スイフト」と同じ仕様となっています。
フロンクスのISGは、巡航ギヤ維持力や余力感を高めることに重きを置くため、スイフト同様にロングドライブで価値を感じられるチューニングです。これは固めのサスペンションとシートが好影響を与えていて、そのため日本車では感じられない走りの上質感を味わうことができます。
④ 日本の道路事情にマッチしたサイズ
今やBセグメントとはいえ3ナンバーなのは当たり前のことで、ほとんどの場合は全幅が1.7mを超えるために起こっている現象です。
スズキ・フロンクスも全幅が1,765 mmと3ナンバーサイズですが、最小回転半径はクラス最小の4.8mという小回りの利く使い勝手の良さをほこります。
しかもSUVとしては珍しい1,550mmという低い全高のおかげで、都心部の機械式駐車場などにも問題なく駐車でき、使い勝手のよさを挙げる口コミも少なくありません。
SUVで全高がこのレベルなのは、マツダCX-30やレクサスUXくらいしかなく希少といえます。
⑤ 標準で全てがそろった充実装備
フロンクスには賛否両論がありますが、魅力的なポイントの一つは、スズキの最上級装備が最初から標準装備されていることです。
安全装備では、衝突被害軽減ブレーキを作動させるデュアルセンサーブレーキサポートや低速時ブレーキサポート、後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットモニター、サイド&カーテンエアバッグなどが標準装備です。
また、電動パーキングブレーキ、アダプティブクルーズコントロール、レザー調ファブリックシート、ワイヤレス充電器、全方位モニター付き9インチメモリーナビなど、通常はオプション扱いの装備も標準装備となります。

フロンクスの価格は高いという口コミも出ますが、全方位モニター付き9インチメモリーの金額を差し引いて考えた方が良いでしょう。
スズキ新型フロンクスの悪い口コミ・評判
どのモデルにも否定的な評価はつきもので、スズキ・フロンクスについても以下のような悪い口コミや評判が見られました。
- スタイル重視のためか実用性が低い
- 後席の利便性がいま一つ悪い
- グレード展開で選択肢が少ない
- どうしても感じるパワー不足
- ライバル車と比べ価格が高い
このようなネガティブな意見について、個々に検証してみます。
① スタイル重視で実用性は低め
長所の裏には短所が潜んでいるもので、クーペスタイルで優雅なデザインにしたフロンクスには、実用性について疑問の声が上がっています。
スズキでフロンクス見てきた!
思ってたより小さくはない、けど運転席からの視界が狭いのと天井が低いのが気になる。足元は割と広くて快適
最初から全方位モニターとかついてるので装備は最強クラス pic.twitter.com/DID7he26Hj
— まさちー (@masachi_) October 5, 2024
クーペスタイルにしたことは、スズキ開発陣にとっても冒険的要素の強いチャレンジでしたが、美しいデザインは実用性を犠牲にして成り立つものです。
Aピラーが寝ているデザインは見た目の良さを強調できる反面、運転席の視界を悪くする副作用があります。決して運転できないレベルの欠陥ではありませんが、気になる人にとっては気になるポイントなのかもしれません。
② 後席の利便性がいま一つ悪い
「デザイン重視」という影響は、後部座席の使い勝手に影響を及ぼしています。
クーペスタイルにすると、Cピラー(リアドアの後ろにあるピラー)が寝るようになるので、乗降時に頭をぶつけやすくなってしまいます。実際の口コミでも、後席の狭さを指摘する口コミが出ていました。
フロンクス商談進めてたけど
実車見てきて破断にしました。感想
見た目は良し
内装インテリアもまぁ良し
後部座席狭い、天井低い、
運転席視界のあまり良くない、Aピラーとミラーの死角大きくてダメ。
後方の視界も死角だらけでほとんどだめ。
標準装備モニター他でなんとかなるのでここまでは許せる— あぶみ@ゲーム垢? (@tsubushian) September 29, 2024
新車選びは、好きさ加減と使い勝手のバランス次第なので、不便さが大きくなると候補から外れることになります。
フロンクスの購入を検討するなら、必ず試乗して自分にとって問題ないか確認するのが良いでしょう。
③ 1グレード展開で選択肢が少ない
フロンクスは1年以上前にインドで発売されており、そこでは4種類のパワートレーンで展開されています。ところが日本仕様はパワートレーンが1種類で、選択肢はFFかWDかの2択です。
フロンクスに関する不満で多いのが、最上級グレードだけの販売となっていることで、選択肢の少なさに対しては悪い口コミが多いように見えます。
スズキアリーナ東大阪にフロンクスの展示を見物に…🙄🎵𓈒𓏸 1日から受注開始で凄い数になってるとか…😅💦4WDとFFの1グレードのみ発売で280万しかタイプが無いらしい…🤔💭スズキ強気やのぅ〰️‼️200万切るタイプ買うような貧困層は相手せず😰‼️ 値引きも少ない…300万で発注🤗✨👌いつ届くんやろ❔🫣💦 pic.twitter.com/4qVOPx2VzO
— タマちゃん (@piekyoko) August 5, 2024
恐らく「スズキの車なのに」という偏見もありそうですが、1グレード展開とスズキの強気な販売方針は不満を呼んでいます。
この売り方は、高級グレードだけを見せるヤナセ(ドイツ車販売)的な感じもするので、不満を覚える方が多いのかもしれません。
④ どうしても感じるパワー不足
スズキ・フロンクスは、BセグメントのSUVとしては非常に軽量なモデルで、車両重量は965~1,065 kgという数値になります。軽自動車のN-BOXの車両重量が910~1,030kgだということから考えても、スズキ・フロンクスがいかに軽いかが分るでしょう。
こんな軽さを持っているフロンクスですが、実際の走行場面では1.5リッターNAエンジンの非力さが不満要素としてクローズアップされています。
フロンクス街乗りなら良いだろうけど、高速だと非力でストレスたまりそう
またちょくちょく高速乗る人は買わんか
— えの (@satewrite) August 30, 2024
走りについては、引き締まったフットワークや安定性を評価する口コミもありますが、こだわり派にとっては物足りないかもしれません。
⑤ ライバル車と比べ価格が高い
フロンクスは、トヨタ・カローラクロス&ライズや、ホンダ・WR-Zといったライバル車より価格が高いといった口コミもよく見られます。
ただ、スズキ・フロンクスの日本販売モデルは、必要な上級装備が標準装備となっていて(必要以上との声も)、ライバル車にオプションを装着することを考慮すると「お得」という声も。
車が高いか安いかは、最終的に支払う金額と実車の充実度・満足感によると知っておきましょう。
スズキ新型フロンクスの価格は高い?
スズキ・フロンクスに関する悪い口コミ・評判では、一定数「高い」という意見が出ていました。確かにぱっと見の車両価格は高いようですが、実際はどうなのかについて掘り下げて検証してみます。
フロンクスとライバル車の比較
スズキ・フロンクスは、全て含んだコミコミ価格なので高く感じますが、実際のところはどうなのか比較してみます。価格とサイズの比較ですが、各モデルの最上位グレードで比較してみます。
価格の比較は以下のとおりです。
グレード | 車両本体価格 |
フロンクス | 2,739,000円 |
ヤリスクロス Z | 2,666,000円 |
WR-Z Z | 2,489,000円 |
ライズ Z | 2,299,000円 |
サイズの比較は以下のとおりです。
全長×全幅×全高 | |
フロンクス | 3995mm×1765mm×1550mm |
ヤリスクロス | 4180~4200mm×1765mm×1580-1590mm |
WR-Z | 4325mm×1790mm×1650mm |
ライズ | 3995mm×1695mm×1620mm |
こうして比べると確かにフロンクスが高いように見えますが、安全装備や先進装備がフルに搭載され、約20万円はする9インチナビが標準装備されていることを考慮すれば、割高とまでは言えません。
フロンクスの純正フロアマット3万超え
高いね社外品で、先行予約受付してため、予約しておきました
クーポン使って5200円\(^o^)/https://t.co/0QWb8NmrX5 #pr
— うらら (@oUAnpH8RXm73126) September 30, 2024
ただ、ディーラーオプションは高すぎるという批判もあるので、見積もり比較をしながら検討するとよいでしょう。
スズキ新型フロンクスがおすすめな人
スズキ・フロンクスは、発売を開始してから好調なセールスを維持していますが、その多くはスズキ車からの乗り換えのようです。スズキの車に乗り慣れていて、SUVに興味のある人にはおすすめです。
ただ、スズキ車以外からの乗り換えも少なくないようで、小さめの車からランクアップする事例もあります。
さらに、フロンクスがおすすめな人については以下が挙げられるでしょう。
- SUVであっても取り回しの良さを求める人
- コンパクトSUVに上質さを求める人
- ロングドライブが多い人
- 人と違う個性を演出したい人
まず、SUVで取り回しの良さを求める人には非常におすすめです。SUV選びでは、駐車場所の都合で諦めている方が一定数いて、特に機械式駐車場などの多くは1,550mmという高さ制限がネックとなります。その点フロンクスはライバル車より低い全高なので、ほとんど駐車場所を選ぶことがありません。
また「高い」と言われる価格ですが、上質なエクステリアとインテリア、最新装備をフルに搭載していることを考えれば、むしろコスパに優れる1台です。
ライバルSUVと比べても長距離走行の適正に優れ、高速道路やツーリングが快適となるため、ロングドライブが多い人にも向いているでしょう。
ライバルと比べても強みが明確であり、本ページで挙げた悪い口コミが気にならないという人であれば購入する価値は大いにあります。
スズキ新型フロンクスの口コミ・評判まとめ
あらためてスズキ新型フロンクスの口コミ・評判を通じて、メリットとデメリットを一覧表にしました。
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メリット | デメリット |
・優雅さを感じさせるエクステリア ・クラスを超えた上質なインテリア ・高速巡行を得意とする走り ・日本の道路事情にマッチしたサイズ ・標準で全てがそろった充実装備 |
・スタイル重視で実用性は低め ・後席の利便性がいま一つ悪い ・グレード展開で選択肢が少ない ・どうしても感じるパワー不足 ・ライバル車と比べ価格が高い |
スズキ新型フロンクスは総じて評判の良い車ということができます。
購入の際はメリットとデメリットを事前によく確認し、自分に合っているかよく検討しておきましょう。