本記事では日本で電気自動車(EV)が普及するのか?
国内で車を所有する幅広い世代の男女を対象にアンケート調査を行いました。
「世界的にEVが広がる中で日本ではどうか?」
「日本で充電施設は整えられるか?」
「日本の軽自動車はどうなるか?」
など、2021年時点でEVについて気になることをまとめていますのでご参考ください。
質問の内容は計8つとなり、アンケート調査機関を元に作成をしております。
本アンケートを見て自分の意見も書きたい場合はコメント欄にお寄せください。
日本の電気自動車(EV)に関するアンケート調査
日本の電気自動車(EV)に質問は全部で8つとなります。
- あなたが次に乗り換えるならどれ?
- 日本で3年以内にEVは普及する?
- 日本で5年以内にEVは普及する?
- 日本の軽自動車の未来はどうなる?
- 日本のハイブリッド車の未来はどうなる?
- 日本でEVの充電施設は充分に整えられる?
- 補助金がなくてもEVを購入してみたい?
- EV車の価格は抑えられると思う?
2021年に日本における車所有者を対象に行い、EVの普及率の予測も立てていきます。
各メディアや個人の方はもちろん、各メーカーの方も車づくりにお役立てください。
それでは早速、見ていきましょう。
1.あなたが次に乗り換えるならどれ?
選択肢 | 回答割合 |
電気自動車(EV) | 22.4% |
それ以外 | 46% |
分からない | 31.6% |
現時点では、電気自動車以外の車に乗り換え希望をする人が半数近くを占めています。
日本国内において購入段階において、EVに対する関心はそれほど高くない状況といえます。
しかし、EVを希望する人は2割近くおり、「分からない」という回答も含めると、EVのポテンシャルは感じられる結果となっています。
2.日本で3年以内にEVは普及する?
選択肢 | 回答割合 |
普及する | 9.6% |
やや普及する | 43.6% |
たいして普及しない | 41.2% |
普及しない | 5.6% |
2021年時点から3年以内とした場合、「やや普及する」と「たいして普及しない」が半々の結果となりました。
世界的なEV化の流れを受け、日本でも普及すると考える人がいる一方、短期的にはそこまで普及しないと感じる人も同じくらいいることが分かります。
3.日本で5年以内にEVは普及する?
選択肢 | 回答割合 |
普及する | 25.2% |
やや普及する | 45.6% |
たいして普及しない | 25.2% |
普及しない | 4% |
2021年時点で5年以内とした場合、電気自動車が普及すると考える人は過半数を大幅に超える結果となりました。
「やや普及する」も含めると5年以内に日本でEVが普及すると思う人は70.8%となっています。
4.日本の軽自動車の未来はどうなる?
選択肢 | 回答割合 |
大幅に減る | 7.6% |
少し減る | 26.8% |
あまり変わらない | 65.6% |
日本でEVが普及すると考える人が7割以上いる一方で、ガソリンをベースとする軽自動車の数は減らないと思う人が過半数を占める興味深い結果となりました。
軽自動車は日本独自の技術であり、価格の安さや使い勝手の良さが特徴となりますが、EV化が進んでもその需要はなくならないことが予想されます。
5.日本のハイブリッド車の未来はどうなる?
選択肢 | 回答割合 |
大幅に減る | 10.4% |
少し減る | 39.6% |
あまり変わらない | 50% |
日本でEVが普及すると考える人が7割以上いる一方で、ガソリンを必要とするハイブリッド車については半数が「あまり変わらない」という結果となりました。
世界的なEV化が進み、ハイブリッド車の廃止を決める国がある一方、日本では2035年までに全ての新車販売を電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電動車に転換する方針を掲げています。
日本国内ではEV化が進む中で、ガソリン車が減少したとしても、ハイブリッド車との共存は考えられるでしょう。
6.日本でEVの充電設備は充分に整えられる?
選択肢 | 回答割合 |
整えられる | 34.4% |
整えられない | 45.2% |
分からない | 20.4% |
日本の電気自動車普及を考える上でキーポイントとなる「充電設備の拡大」については、充分に整えられないが45.2%と半数近くを占める結果となりました。
日本においても一部の各販売店での充電器の設置は進んでいるものの、それ以外の場所においては難しさを感じる方も多いようです。
原則的にEVは自宅で充電するのが基本となりますが、いかに不安を抱えることなく充電できる環境づくりができるかどうかは課題となるでしょう。
7.補助金がなくてもEVを購入してみたい?
選択肢 | 回答割合 |
したい | 14.4% |
したくない | 50% |
分からない | 35.6% |
補助金がなければ購入したくないが半数となっており、現時点ではEVの購入は補助金とセットで考える人が多いことが分かります。
世界的なEV普及の広がりの背景として、補助金の存在は挙げられますが、価格設定は長期的にEVが普及する上でのポイントになるでしょう。
8.ハイブリッド車並みにEV車の価格は抑えられる?
選択肢 | 回答割合 |
思う | 44.8% |
思わない | 34.8% |
分からない | 20.4 % |
EV車の価格はHV車並みに抑えられると考える人が半数近くをしめる結果となっています。
中国では格安EVが登場しており、技術的には日本でもEVの価格を抑えることは可能であり、手ごろな価格で買えるようになれば国内でも一気に普及する可能性はあるでしょう。
日本で電気自動車は普及する?しない?未来の考察
日本国内においても長期的には電気自動車(EV)は普及すると考える人が多く、現時点でも購入したいと考える人は2割を超える結果となっています。
日本でEVが進むには価格が重要
注目すべき点としては、EV化が進んでも、軽自動車の数が変わらないと考える人が65%以上いるところにあります。
補助金なしではEVを購入しない人が50%を占めることを踏まえても、日本におけるEVの高価格帯はネックになる可能性があります。
しかし、電気自動車の価格は抑えられると考える人は多く、日本でもハイブリッド車と同じくらいの価格で購入できるようになれば一気に広まる可能性が高いでしょう。
充電施設の問題はどうか?
電気自動車の充電は自宅、ディーラー、全国の充電施設で行うことになりますが、日本の充電施設に不安を感じる人は全体の半数近く存在しています。
仮に自宅での充電を基本としても、ディーラーやスタンドなどでいざという時に安心して充電できる環境づくりができるかどうかも日本でEV化が進むかどうかの鍵となるでしょう。
EVが軽自動車と共存する可能性
EV化が進み、ガソリン車が減少する流れの中で、今回のアンケートでは軽自動車はなくならないと答える人が半数以上存在しました。
特に安くて機能的な軽自動車については、EVと共存して存在してほしいと考える人も多くいるようです。
世界的なEV化の流れに乗っていく中で、日本特有の状況に合わせた車を提供していくことが大切になるでしょう。
全体の結論
日本はアメリカや中国、欧州と比べて電気自動車(EV)の普及が遅れていると言われます。
日本車の100%電動化に立ちはだかる壁としては「充電設備」と「価格」がネックになっていることがアンケート結果で分かりました。また、国内において軽自動車といった日本独自の車が普及していることも脱ガソリンを実現することを難しくしている可能性があります。
アンケート調査概要と注意点
調査概要は以下の通りになります。
概要
- 実施媒体:ぎぶさんの車購入ガイド
- 調査方法:WEB調査
- 実施年度:2021年
- 対象:幅広い世代の男女 250名。車所有者限定。
- 質問数:全8問
注意点
本データは自由にご利用を頂いて問題ございません。記事作成にお役立てください。
各メディア様はもちろん、各メーカー様も車づくりの参考にしていただければ幸いです。
アンケートの仕方についてもメールにてご連絡頂ければお伝え可能です。
一点、データをメディアで利用の際は引用元の明記をお願いいたします。
引用元
ぎぶさんの車購入ガイド(https://cardays.net/)
または、本記事のURL